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朴大統領の支持率35.6%...新総理指名後も低迷続ける

登録:2015-01-28 01:28 修正:2015-01-28 07:48
韓国リサーチの調査、昨年1月以来最低値
「不正的な評価」56%...初めて50%超え
20〜30代の支持率は10%台まで墜落
「総理交替」など収拾策にも下落続く
キム・ギチュン秘書室長が26日、大統領府で開かれた朴槿恵大統領主宰の首席秘書官会議で新たに任命された特補団と首席秘書官を紹介している。青瓦台写真記者団 //ハンギョレ新聞社

 総理交替など政局収拾策を出したにもかかわらず、朴槿恵(パク・クネ)大統領の支持率の下落が止まらない。

 韓国リサーチが23日と24日に実施した世論調査で、朴大統領の国政運営に対する評価は「肯定」35.6%、「否定」56.3%、「分からない・無回答」8.1%となった。昨年1月に始まった定期調査以来、大統領の支持率は最低値を記録し、否定的な評価も初めて過半を上回った。朴大統領の支持率は12月の調査(43.6%)から8.0%p急落し、11月の調査(50.3%)に比べ14.4%pも下落した。

 今回の調査は、イ・ワング総理候補者の指名が発表された1月23日午後3時から24日の夜までに行われ、朴大統領の政局収拾策に対する世論を反映しているものと見られる。朴大統領は首相の交替などそれなりの政局収拾策を提示したが、怒った民心をなだめるには十分でなかったと解釈される。

 大統領支持率を地域別にみると、ソウルが31.5%と非常に低く、釜山(プサン)・蔚山(ウルサン)・慶尚南道でも37.3%に止まった。大邱(テグ)・慶尚北道のみ47.7%で唯一の40%台の支持率を記録した。年齢別では20代17.3%、30代18.2%、20・30代では支持率が10%台に落ちた。続いて40代34.1%、50代45.7%、60代以上57.5%であった。

 朴大統領のリーダーシップのうち、「長官など公職者人事」への肯定的な評価は25.8%に過ぎず、5つの評価項目の中で最も低かった。大統領府参謀陣の大幅な改編を予想していた世論とは異なり、朴大統領がキム・ギチュン秘書室長と秘書陣3人を留任させたことと無関係ではないと思われる。 「国民・政界とのコミュニケーション」に対する肯定的な評価も27.0%に止まった。朴大統領の国政運営に対する肯定的な評価を支えてきた「民生安定努力」の項目でも肯定的な評価が43.7%に過ぎず、定期調査以来初めて50%を下回った。このほか、「危機的状況への対処能力」38.7%、「国民統合」40.6%などと調査された。

 政党支持率調査では「支持政党がない」という回答が47.2%で過半数に迫り、セヌリ党33.8%、新政治民主連合13.6%となった。次期大統領選候補の支持率は、ムン・ジェイン14.0%、パク・ウォンスン13.9%、キム・ムソン9.3%、アン・チョルス7.6%などであり、わからない・無回答が37.4%であった。この調査は、19歳以上の全国の成人男女1000人を対象に有線・無線電話インタビューに並行してRDD(ランダムダイヤル)方式で行われており、回答率は17.6%であった。標本誤差は95%、信頼水準で±3.1%Pだ。

 韓国ギャラップとリアルメーターの世論調査で大統領の支持率が30%序盤に落ちたのに続き、比較的数値が高く出ていた韓国リサーチの世論調査でも、1カ月の間に8%pも急落したことから、朴大統領の支持率が30%序盤に定着するのではとの観測が出ている。

イム・ソクギュ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015.01.27 12:06

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/675437.html?_fr=mt3  訳H.J

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