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[インタビュー] 「日本共産党の躍進は安倍暴走への抵抗に対する国民の信頼」

登録:2015-01-04 20:22 修正:2015-01-05 07:12
日本共産党 池内さおり議員
日本共産党 池内さおり議員。 写真『赤旗』提供。//ハンギョレ新聞社

「イケ、イケ、イケ、イケウチ サオリ!」

 日本の衆議院議員選挙を翌日に控えた12月13日夜、東京のJR新宿駅東口。 日本共産党の最後の遊説の主人公は他でもない日本共産党の“若い血”池内さおり(32・写真)だった。 衆・参議院選挙を合わせて4回の挑戦の末に国会に入城した池内議員は「安倍政権の暴走に最後まで反対してきた日本共産党の一貫した姿が多くの人に認められて今回の選挙での躍進が可能だった」として「今後ヘイトスピーチ(人種差別を助長する集会)と歴史問題などに関心を持って議院活動を繰り広げる」と話した。

4回の挑戦の末に国会に入城した“若い血”
「学生時代、戦争反対の小説を読んで入党
日本政府は慰安婦など歴史的な過ちを認めるべき」

-4回の挑戦の末に初めて当選。選挙期間中に有権者の大きな支持を受けて話題になったが。

 「私の選挙区である東京12区(北区と足立区を併せた地域)や東京全域で日本共産党に対する期待と安倍晋三政権に対抗して何とかしてこの国の進路を変えなければならないという市民の熱望を感じることができた。 12区には(2月の東京都知事選挙で61万票を得た)次世代の党の田母神俊雄候補がいた。 得票数で彼を上回ったという点が今回の選挙で日本国民が集めたもう一つの民意だと思う。 慰安婦問題など過去の過ちを受け入れることが日本にとってとても重要だ」(田母神候補は日本の侵略戦争を否定する発言などで前回の都知事選挙で突風を起こしたことがある)

-共産党躍進の理由は何か。

 「2013年12月6日、安倍政権が特定秘密保護法を強行通過させた。 当時、国会で唯一反対討論をしたのが共産党の仁比聡平議員(参議院)だった。 その夜、多くの市民が国会前に集まって抗議集会を行ったが、皆が静かにスマホで仁比議員の演説を聞く姿を見て、日本の平和を守りアジアの友好を大切にする市民のこの一つになった心は何をもってしても消せないと考えた。 このように安倍政権の暴走に正面から対峙した日本共産党の一貫した姿に多くの方が信頼を寄せたものと考える」

-共産党入党のきっかけは?

 「大学の時、共産党員だった小林多喜二(1903~1933)の小説『蟹工船』を読んで大きな衝撃を受けた。 日本で小林多喜二のように戦争に反対して命をかけて戦った人がいたという事実を知ったし、これを通じて日本共産党という政党に接することになった。日本の主人公は人民で、このような歴史を作った人々がいるという事実を悟ると、『それでは今後自分はどのように生きていくべきか』ということを真剣に考えるようになった。 結局2004年、大学4年の時に入党を決心した」

-慰安婦問題など歴史問題にも関心があると知られているが。

 「私が中学・高校に通っている時は教科書に慰安婦と関連した記述が残っていた。 それで慰安婦が何かは知っていたが、すでに終わった問題だと思っていた。 しかし、大学時代(慰安婦問題研究者である)吉見義明教授の授業を聴いて、そうではないことを知り、中国人慰安婦女性が提起した裁判を傍聴に行くなど支援活動に参加した。過去とまともに向き合うことは国家の基礎だ。 安倍政権の歴史逆行の動きは許し難い」

東京/キル・ユンヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/671815.html 韓国語原文入力:2015/01/01 21:28
訳J.S(1539字)

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