警備員焼身死亡事件が発生したソウル江南区(カンナムグ)狎鴎亭洞(アックジョンドン)の新現代アパート入居者たちが3日、入居者代表会議を開き既存のアパート管理業者との契約を延長しないことを決めた。 これに伴い、この業者に所属していた警備員78人の解雇が確定した。 新しい管理業者が彼らの雇用を継承するかについては決定しなかった。
このアパートの入居者代表会議は、この日午後7時から3時間にわたって開かれ、管理業者の変更を最終決定した。 入居者代表会議会長キム氏(73)は「先月5日の臨時会議で再契約しないことにした。 今日の会議では既存業者である韓国住宅管理と今年末に契約を終わらせることを最終決定した」と明らかにした。 キム氏は再契約をしないことにした理由について、「焼身事件が起こる前から入居者の間から高齢警備員が多く、近隣のデパートや商店街の利用者がアパートの駐車場に駐車することを黙認する代わりに駐車代を受け取っているという不満があった。 構造的問題があったのに、管理事務所がまともに管理できなかったと判断した」と説明した。 また「(警備員などが)住民たちを過度に守銭奴と罵倒して、人間的背信を感じた。 業者変更にはそのような理由もある」と話した。
民主労総ソウル本部労組員たちが11月9日、入居者の侮辱にたえられず警備員が焼身したソウル狎鴎亭洞(アックジョンドン)の新現代アパートで追悼大会を開いている。カン・ジェフン先任記者//ハンギョレ新聞社
これに伴い、同アパートの警備員全員は12月31日付で一旦解雇されることが確定した。 新しい管理業者が警備員の雇用継承をしなければ、来年からは仕事ができなくなる。 先月19~20日に解雇予告通知を受け取った警備員は、先月28日にストライキを決議し、4日にストライキ突入の時点などを議論する予定だ。
一方このアパートの住民たちは、入居者の侮辱などを理由に焼身して亡くなった警備員イ・マンス氏の遺族に寄付3000万ウォン余りを渡したと明らかにした。