「政治に身を置いた人間ではない…政治半分 外交半分 は間違い」
最近の次期大統領選挙候補者の世論調査で1位を走っている潘基文(パン・ギムン)国連事務総長が、韓国政治には距離を置くと発言したことが伝えられた。
セヌリ党所属のユ・ギジュン国会外交統一委員長は27日、外交部国政監査で「最近、在外公館国政監査過程で潘総長に会った」として「大統領選挙について尋ねると『政治に身を置いた人間でもない。 分かっているのになぜ尋ねるのか』という趣旨でおっしゃった」と紹介した。 潘総長は「からだを政治半分、外交半分に分けることは間違い。 それはできない」という話もしたとユ委員長は付け加えた。
ユ委員長は、キム・ソンゴン新政治民主連合議員が最近の次期大統領選挙候補者の選好度調査で潘総長が圧倒的1位を記録したことを取り上げ、ユン・ビョンセ外交部長官に「潘総長が退任後にどんな役割をすることが国益と本人に役に立つと考えるか」と質問すると、この話を紹介した。
国会外交統一委に所属する議員が潘総長に米国で会ったのは、国連代表部国政監査が開かれた去る14日であり、潘総長がハンギルリサーチの調査で36.1%(8月)、36.7%(9月)と人気が上昇し圧倒的1位を走っていた時だ。 同機関が17~18日に実施した直近の調査では39.7%まで上がった。
潘総長に対する圧倒的選好度のために、キム・ムソン セヌリ党代表が16日に改憲論を提起し「オーストリア式二元執政府制(半大統領制)」をモデルとして提示した時、政界の一部ではキム代表が「潘基文大統領+キム・ムソン総理」の構図を念頭に置いたのではないかという解釈が流れもした。 オーストリア式二元執政府制は、国民が直接選出した大統領が外交・国防などの外治を、国会が選出した総理が経済・社会・文化などの内政をそれぞれ分担して務める制度だ。
この日の国政監査でキム・ソンゴン議員は「潘基文総長が任期を終えて政界に入って活動するより、国際平和や統一、後進養成などに努めることも選択」とし、潘総長の大統領選挙出馬に否定的な意見を明らかにした。 ユン長官はこれに対し「少なくとも潘総長の在任期間には国内政治に関連する言及が議論されない方が、潘総長が仕事する上で役に立つのではないか」と話した。