一部は単純な好奇心からひとまず加入
大衆的拡散判断はもう少し見守る必要
カカオトークの検閲問題により代替案として急浮上したドイツのメッセンジャープログラム「テレグラム」が韓国特需に期待を寄せている。5日、韓国人利用者が25万人を突破したテレグラムの公式ツイッターアカウントには「ボランティアを行う韓国語堪能者や専門翻訳家を求む」紹介され、ハングル サービスを始める計画がもたれている。
ハングルを基本言語として使うスマートフォンでは、テレグラムを利用してハングルでメッセージをやりとりする上で問題はないが、メッセージの通知や設定メニューなどをハングル化して、韓国市場を本格的に攻略するものと思われる。こうした方針に対する反応も活発だ。あるインターネットユーザーは「私は開発者であり韓国人だ。 手伝ってみたいがどうすればいいのか」という文を載せた。 公式バージョンではないが、韓国人開発者が独自にハングル化作業を終えて公開したテレグラムサービスも四種類出ている。 このうち最も人気があるアプリケーションは、この日現在で10万人以上がダウンロードした。
こうした中で、専門職を中心にテレグラム利用層が急速に拡大している。 国会議員とその補佐陣、弁護士、記者たちはもちろん、検察、警察など捜査機関の関係者たちも様々な理由でテレグラムを設置している。 ソウルの一線警察署のあるチーム長クラスの警察官は「好奇心半分、国内メッセンジャーに対する心配半分でテレグラムに加入した」と話した。 新政治民主連合所属のある国会議員と補佐陣は、最近あえて“業務用メッセンジャー”をテレグラムに代えている。
実用的目的よりは好奇心で加入する人々も多い。 会社員パク氏(38)は「設置はしたけど使っていない。 テレグラムでつながった友達のリストには、よく似た政治的指向を持つ人が多かった。 『あ、あの人も自分と似た不安感を感じているんだな』と確認する程度の意味があるようだ」と話した。 大学生のカン氏(24)も「好奇心でひとまず設置したが、まだ使う友達が多くない。 デザインや機能も単純で退屈な感じ」と話した。
専門家たちは“サイバー亡命”が大勢になるかについて慎重な展望を出している。 ソン・ギョンジェ慶煕(キョンヒ)大学教授は「テレグラムが情報アクセシビリティに優れた知識人や専門職従事者だけが主に利用する空間になるならば、大衆的拡散は緩慢になるだろう」と話した。 SNSの専門家であるユ・スンチャン ストーリードット代表も「メッセンジャーを主に使う青少年層の離脱が本格化していないので、テレグラムの拡散はもう少し様子を見る必要がある」と話した。
チョン・ジフン慶煕サイバー大学教授(モバイル融合学科)は「テレグラムがすでに“規模の経済”を実現している既存のメッセンジャーに完全に置きかわるのは難しいだろう。 セキュリティー問題で海外にサーバーを置くグーグル電子メールに移動しようという動きがあったが、多くの利用者が今も国内業者のサービスを活発に使っているのと同じこと」と話した。