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韓国警察、“セウォル号集会”主催者のチャット内容まで捜査

登録:2014-10-02 00:48 修正:2014-10-02 07:32
労働党副代表の対話内容を収集
「捜査に関係ない知人の情報も押収」
鍾路警察署「集会を指揮した内容のみを抜粋」
チョン・ジンウ労働党副代表が1日午前、ソウル中区貞洞のフランチスコ教育会館で“カカオトーク押収捜索糾弾記者会見”を開き、最近警察が自身のカカオトークでの対話と情報を無差別押収捜索したと主張している。シン・ソヨン記者//ハンギョレ新聞社

 検察のオンライン査察’強化により“サイバー亡命”が広がっている状況で、警察がセウォル号追慕集会主催者のカカオトーク対話内容を無差別に押収捜索したという主張が提起された。

「6・10大統領府万民共同会」など、セウォル号事故に関連した集会を主催したチョン・ジンウ労働党副代表は1日、ソウル貞洞(チョンドン)のフランチスコ教育会館で記者会見を行い、「9月16日にソウル鍾路(チョンノ)警察署から私のカカオトーク チャット内容を押収捜索したという通知文を受け取った」と明らかにした。 チョン氏が公開した通知文には、警察が裁判所から押収捜索令状の発給を受け、5月1日から6月10日までにチョン氏が周辺の人々とやりとりしたカカオトークのチャット内容と相手方の電話番号、ID、写真ファイルなどを確保したとされている。

 チョン氏は6月10日、ソウル鍾路区三清(サムチョン)洞の総理公館近くでセウォル号事故の責任者処罰などを要求する「6・10大統領府万民共同会」を進行する過程で警察の解散命令に応じなかった疑いで逮捕され、拘束起訴されたが7月に保釈で解放された。 チョン氏は「直接的な捜査対象と関連ない対話と相手方の情報が捜査機関に渡された」と主張した。

 イ・ホジュン西江(ソガン)大法学専門大学院教授は記者会見で「警察が捜査と全く関係ない人々の個人情報や私的な対話内容まで押収した」と述べた。 チョ・ヨンソン弁護士は「問題はこのようにして収集された対話内容は、裁判所に証拠として提出されもしなかった。 事実上、情報収集目的の査察ではないか」と疑惑を提起した。

 鍾路警察署は「カカオトーク サーバーの対話保存期間が短く、実際の押収捜索対象は集会が開かれた6月10日の一日分に過ぎず、チョン氏がグループ チャットルームで集会を指揮した対話のみを抜粋して捜査した。 令状の発給を受けた正常な押収捜索であり、チョン氏以外の人の対話は捜査に活用しなかった」と話した。

ソン・ホギュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/657882.html 韓国語原文入力:2014/10/01 22:49
訳J.S(1167字)

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