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韓国映画関係者1123人がセウォル号法の与野党合意に批判声明

登録:2014-10-03 07:52 修正:2014-10-03 08:46
「釜山映画祭期間中に黄色いリボンをつける」
小説家の金薫や詩人のキム・ヘンスクも
3日に珍島ペンモク港を訪問
俳優ソン・ガンホ//ハンギョレ新聞社

「遺族を排除して先月30日に発表された与野党のセウォル号法合意は、虚しさを越えた酷い合意文だ」

 パク・チャヌク、キム・ギドク、キム・テヒ、キム・ヘス、パク・ヘイル、ソン・グァンホ…。著名な監督、俳優、プロデューサーなど映画関係者1123人は2日、政界の与野党が先月30日妥結した「セウォル号特別法合意案」を批判した。

 映画関係者は2日に開幕した釜山国際映画祭でセウォル号犠牲者を追慕する黄色いリボンを付けるなどの方法で抵抗を継続することにした。 キム・フン、キム・エランなどの小説家も3日にペンモク項を訪ね、セウォル号行方不明者家族らと痛みを分かち合うことにした。

 映画関係者は声明で「当初の主張を取り下げ、不十分でも実質的に真相究明に見合った案になればという思いから、なんとしてでも合意を得たかったセウォル号事故犠牲者、行方不明者、生存者家族対策委員会の気持ちまで徹底的に黙殺した合意」だとして、セウォル号事故168日目の先月30日に実現した与野党合意案を批判した。

女優キム・ヘス//ハンギョレ新聞社

 彼らは「百歩譲っても捜査機関の独立性と中立性のため、少なくとも与野党と遺族が参加して特別検察の候補を形作る安全装置が用意されなければならない」として、「3回にわたる与野党の合意過程で遺族は何度も裏切られた。4月16日以後、果たして何が変わったのか? 何が明らかになったのか?」と問いただした。

 映画関係者の声明にはパク・チャヌク、キム・ギドク、リュ・スンワンなど監督299人、カン・シンイル、キム・ソンファ、キム・テヒ、キム・ヘス、ムン・ソリ、パク・ヘイル、ソン・ガンホなど俳優166人と、プロデューサー(154人)、撮影技師(71人)、製作者(50人)、作家(37人)などが参加した。声明に参加したチョン・ユンチョル監督は「政治的な合意も重要だが、遺族たちの考えが反映されなければならない。映画関係者は遺族たちの気持ちに従うことにしたこと」と話した。映画製作者であるコ・ヨンジェ インディプラグ代表も「今年8月9日に映画関係者が同調断食に突入したが、その時も今もなにも変わっていない」として、「釜山映画祭期間中は黄色いリボンをつける」と話した。3日には記者会見も開く予定だ。

小説家金薫//ハンギョレ新聞社

 小説家の金薫(キム・フン)やキム・エラン、詩人のキム・ヘンスクやソン・ギョンドンなどの文学者は3日午前11時、ソウル光化門のセウォル号座込み場から珍島ペンモク港に向かう「待っているバス」に乗ることにした。事故五か月を経ているのにまだ帰ってこれない10人(檀園高学生5人、教師2人、一般人3人)の行方不明者が一日も早く家族のもとに戻れるように祈り、孤立の中で疲れていく遺族たちを助けるための行事だ。

 詩人のソン・ギョンドンは「政府は相変らず無能で無責任で、珍島郡住民を前面に出して犠牲者家族たちを珍島体育館から追い出すことを扇動しているという。血のにじむ苦痛の中で死体になってでも自分たちの子供が、先生が、家族が帰ってくることを願う彼ら家族と共にしようとの趣旨だ」と話した。

ユ・ソンヒ チェ・ジェボン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2014.10.02 23:07

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/658080.html  訳Y.B(1328字)

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