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公営放送KBS新理事長「私の祖父が親日なら日帝時代の中産層はみな親日派」

登録:2014-09-09 21:32 修正:2014-09-10 18:44
イ・インホKBS理事長//ハンギョレ新聞社

KBS理事会、理事長に選出…野党推薦理事は不参加
新労組「親日・独裁美化教科書を積極的に擁護、資格ない」

『KBS (韓国放送)』理事会が5日、野党推薦理事が欠席した中で臨時理事会を開き、ソウル大学名誉教授のイ・インホ氏(78)を理事長に選出した。 放送通信委員会がKBS理事に推薦してからわずか4日後だ。 野党推薦理事はイ理事長が自身の歴史観に対して明確な説明をするまでは会議に参加しない意思を明らかにした。

 この日、野党推薦理事4人は理事会開催前に記者会見を行い「(イ・インホ理事の)極右的な歴史認識が公営放送KBSが守らなければならない公正な世論形成の責務に相応しいかについて深刻な疑問を抱く」として選出の中断を主張したが、与党側理事は理事会を開いて全員一致で理事長選出を議決した。 ある野党推薦理事は「理事長が公開的に自身の偏向的歴史観を説明しなければならない。 明確な立場表明があるまで野党推薦理事は今後の会議に参加しないことを決めた」と明らかにした。

全国言論労働組合韓国放送本部(KBS新労組)は声明を出し、「親日・独裁を美化した歴史教科書を積極的に擁護してきたイ・インホ氏は、公営放送の最高議決機構の理事長としての資格がない」と理事会決定を批判した。

 イ理事長は9日『ハンギョレ』との通話で祖父の親日行跡に関して、「(祖父は)儒学の勢力を広げるために日帝統治体制の下で妥協しながらお暮らしになった方だ。 (朝鮮儒道連合会に)就職し、そこで働いた。そのような形で親日を断罪するならば、日帝時代の中産層はみな親日派だ」と説明した。彼女の祖父(イ・ミョンセ)は1941年に朝鮮臨戦報国団に発起人として参加し、日帝が親日儒学者たちを動員して作った朝鮮儒道連合会の常任参事(事務総長級)として活動した。 大統領の直属機構である親日反民族行為真相究明委員会が2009年に発表した親日反民族行為者704人の名簿に搭載されている。

 イ理事長はKBSの運営に関して「政治的に独立し中立性を守ることが最も重要だ」と明らかにした。

イ・ジョングク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/media/654517.html 韓国語原文入力:2014/09/09 20:50
訳J.S(1042字)

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