政府は北朝鮮側が自ら仁川(インチョン)アジア競技大会への応援団派遣を取り消しただけに、応援団を再び送ってほしいとの要請は行わない計画だと明らかにした。 これに伴い、北朝鮮応援団のアジア競技大会参加は事実上失敗に終わった。
イム・ビョンチョル統一部スポークスマンは29日、ブリーフィングで「応援団派遣問題は参加国が自律的に判断するものなので、北朝鮮側で判断するのが望ましい」としたうえで、「追加的に(応援団の)派遣を(北朝鮮に)要求することは望ましくない」と話した。
韓国政府は、22日に開かれた組み合わせ抽選行事および学術大会に前後して、北側参席者が応援団の派遣を取り消した事実を南側当局にすでに通知したというソン・グァンホ北朝鮮オリンピック委員会副委員長の前日の主張に対しても反論した。
イム スポークスマンは「(組み合わせ抽選行事では)北朝鮮の責任ある関係者の言及ではなかった関係で、(後に)北側の公式立場を確認しなければならない必要性を感じた」と明らかにした。しかし、韓国政府は26日に北側にアジア競技大会関連書面協議書を送りながら、応援団派遣の有無を再確認せず選手団の問題だけを論じた。
イム スポークスマンは「昨日、北朝鮮が一方的に応援団の不参加を発表し、その理由として韓国側が北朝鮮応援団の参加を望んでいないと言った点は事実と異なる」と反論した。
ただし、韓国政府は北朝鮮が態度を変えれば再び議論するのは可能だとし、追加協議の余地を残した。 イム スポークスマンは「(応援団派遣を)歓迎するという基本的立場に変わりはない」として「(今後の交渉有無は)北朝鮮の態度を見て判断する」と付け加えた。