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北朝鮮応援団、仁川(インチョン)アジア競技大会に来る

登録:2014-07-07 10:32 修正:2014-07-07 13:42
北朝鮮、‘共和国政府声明’通じて「応援団派遣」発表
統一部「国際慣例により受け入れない理由はない」
‘北側シンドローム’を呼び起こした北朝鮮女性応援団が2003年8月に大邱(テグ)で開催されたユニバーシアード大会で北側選手団の試合を観戦しながら熱狂的な応援をしている。 ‘美女応援団’は南北体育交流のもう一つの象徴だ。 ハンギョレ資料写真

 北朝鮮は来る9月に開催される仁川(インチョン)アジア競技大会(9月19日から10月4日)に応援団を派遣すると発表した。 北朝鮮はまた、これと共に既存の南北首脳会談合意履行遵守などを要求する平和攻勢も併行した。 政府はひとまず北朝鮮応援団派遣を受け入れる立場を明らかにしたと伝えられた。

 北朝鮮は7日‘共和国政府声明’を発表して「南朝鮮の仁川で行われる第17次アジア競技大会に我が国の選手団と共に応援団を派遣することにした」と<朝鮮中央通信>が報道した。 声明はこの措置に対して「我々は南北関係を改善し民族団結のムードを作ること」を大切にした措置であり「我々の今回の誠意ある措置は冷却された南北関係を民族的和解の熱気で溶かし、全朝鮮民族の統一意志を内外に誇示することになるだろう」と説明した。

 北朝鮮は特に今回の応援団派遣を‘共和国政府声明’形式を通じて発表した。 共和国政府声明は、北朝鮮が国家を代表して立場を表明する最高水準の形式だ。 この声明は金正恩体制になって初めて出された。 北朝鮮がこのような最高形式の声明を通じて仁川アジア競技大会への応援団派遣を発表したのは、仁川アジア競技大会を通じて南側に対し積極的な意志を表明したものと解釈される。 北朝鮮は南北関係と関連しては、通常は祖平統声明などを利用して発表してきた。

 これに対して韓国統一部側は「国際慣例により応援団が来ることを私達が受け入れない理由はない」と明らかにしたと<連合通信>が統一部関係者の弁を引用して報道した。 北朝鮮が韓国で開かれる国際スポーツ大会に応援団を派遣するのは、2005年9月の仁川アジア陸上選手権大会以来9年ぶりだ。

 北朝鮮はまたこの日、金日成元主席が死亡直前に署名したという統一文書作成20周年を迎え声明を発表するとし、南北関係改善と南側の対北政策転換などを促す原則的立場を盛り込んだ4項目を明らかにした。 声明は「南朝鮮当局が本当に南北関係を改善する意志があるならば、南北首脳によって用意された6・15、10・4宣言をはじめ南北共同の合意を尊重し履行する道に上がらなければならない」と強調した。

 声明は「北と南は無謀な敵対と対決状態にケリをつけ、和解と団結の道を切り拓いていかなければならない」とし、南側政府が‘同族対決政策’を‘南北和解政策’に変える大勇断を下すことを促した。 北朝鮮は特に朴槿恵(パク・クネ)大統領が統一方案を提案したドレスデン宣言と関連して「制度統一、吸収統一を追求する反民族的行為」と非難した。 声明はまた「北と南は関係改善に有利な雰囲気を作っていかなければならない」として、南北間誹謗・中傷の終息と南北間接触・往来を遮る法的・制度的(5・24)措置の解除などを要求した。

 北朝鮮が△既存南北首脳会談での合意遵守△ドレスデン宣言誹謗△5.24措置解除などを固守したことは、南北関係改善に臨む既存の立場からはひとまず大きな変化がないということを確認したものと分析される。 しかし、北朝鮮が既存の南北関係改善争点を再び論じながらも、金正恩体制になって初めて南北関係と関連して‘共和国政府声明’を発表したことは、南北関係改善意志を改めて示したと解釈できる。

 一方、韓国政府は北朝鮮の応援団派遣を受け入れるものの、南北単一チームや共同入場、共同応援の計画はないという立場だ。 リュ・キルチェ統一部長官は去る1日、国会で「南北単一チームや共同入場、共同応援の計画はない」として「(単一チーム構成や共同応援をすれば)韓国社会の葛藤が広がり、それが対北政策を巡る葛藤に広がりかねない」と明らかにした。

オンラインニュースチーム

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/645751.html 韓国語原文入力:2014/07/07 09:38
訳J.S(1808字)

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