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古里原発、本部建物まで豪雨による浸水で停電していた

登録:2014-08-26 23:18 修正:2014-08-28 11:02
豪雨被害で古里原発の安全性俎上に
187ミリの雨で本部地下まで浸水
非常措置実行の際は幹部の勤務先
取水ポンプが全て地下にあり問題
釜山機張郡長安邑にある原子力発電所古里1、2、3、4号機//ハンギョレ新聞社

 25日に釜山地域を襲った集中豪雨で古里(コリ)原子力発電所の一部取水建屋だけでなくコントロールタワーとなる本部の建物までが浸水し、停電していたことが明らかになった。 この間、故障が絶えなかった古里原発の安全性に対する憂慮が再び提起されている。

 古里原子力本部は25日、釜山機張郡(キジャングン)に187ミリの雨が降り、電気施設がある本部建物の一部が浸水し停電したと26日明らかにした。

 本部建物が二日にわたって停電し、こちらで勤務している役職員はコンピュータを使えず、電話も一部だけ復旧して携帯電話で外部と通話するなど、事実上正常な業務が行えなかった。電気は26日午後3時頃に復旧した。本部建物では、古里原子力発電所1~4号基と新古里(シンゴリ)原子力発電所1~2号基で放射線漏出などの非常事態が発生すればマニュアルで非常措置の実行を決める核心幹部らの他、原子力施設安全規制機関である韓国原子力安全技術院の職員が仕事をしている。

 幸い電気を供給する回路が異なり、25日に浸水で手動停止した古里2号基と計画点検中の古里4号基を除く残りの原発4基は正常に稼働した。だが、25日に時間当り最高130ミリの豪雨が降った釜山では、浸水で停電した商店街とアパートが9か所だけだった点を考慮すれば、市民の生命と直結する特殊施設である原子炉がある場所で、建物の一部が浸水したということ自体が問題だという指摘が出ている。

 冷却水として使う海水を引き込むポンプにも赤信号が点いた。25日にポンプがある建物に雨水が入り手動停止した古里2号基だけでなく、残りの5基もポンプが地下にある。 そのため反原発団体は他の原子力発電所も豪雨が降れば稼動が中断される恐れがあると指摘する。また、再発防止のためにはポンプだけでなく地下に置いている他の原子力発電所施設も原子炉同様に地上に移さなければならないと主張する。

原発施設を監視する市民団体の「環境運動連合」は、「古里1号基は10年ごとに行う周期的安全性評価で、時間当り211.6ミリの降雨でも浸水しないと言っていたが、同じ敷地にある古里2号基は時間当り117.5ミリでも手動停止し、本部建物が停電する状況が発生した。安全性評価などの弱点を補完すべきだ」と要求した。

「エネルギー正義行動」の活動家チョン・スヒ氏は、「2011年の福島原子力発電所事故後、津波に備えて防潮堤を10メートルに高めるなどの安全対策を立てたが、たかが豪雨で原発稼動が中断されたとは情けない。 原発は市民の生命と直結しているので、すべてのケースに備えて投資を行い、人材を増やさなければならない」と指摘した。

 古里原子力発電所を運営する韓国水力原子力は、海水を引き込むポンプは原子炉系統ではないうえに、原子炉とは別々にあるので安全性には大きな問題がないという態度だ。 古里原子力本部側は「取水ポンプを地上に移すことは技術的検討が必要だ」と話した。

釜山/キム・グァンス記者 kskim@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/652901.html 韓国語原文入力:2014/08/26 21:57
訳J.S(1436字)

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