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知らぬふりの朴槿恵大統領に募る怒り

苦痛…。ソウル光化門広場でセウォル号特別法制定を求め39日目の断食を続ける故キム・ユミンさんの父親キム・ヨンオ氏を21日午後、5大宗教代表者が訪ねて話をしている。キム・ソングァン記者 flysg2@hani.co.kr

行き詰まったセウォル号法に各界から訴え
遺族と各界人士ら170人
「大統領が前面に出て真相究明の約束を守るべき」

青瓦台「大統領でなく与野合意で処理する問題」
遺族との面会すら拒否

大統領府青瓦台が、遺族の意思を反映したセウォル号特別法の制定を求め39日目の断食闘争をしている‘ユミンのパパ’キム・ヨンオ氏(47)の朴槿恵(パク・クネ)大統領との面会要請を、再び拒否した。

青瓦台は21日に「大統領の扱う問題ではない」と明らかにしたが、青瓦台とキム氏が断食闘争をしているソウル光化門広場の前では、セウォル号事故の真相究明に関し「(遺族の)みなさんの意見を収斂し悔いが残らないようにする」と公に約束した朴大統領の責任遂行を求める社会各界の人士の記者会見が相次いだ。

労働・文化芸術・法曹・宗教・言論・学会の人士170人はこの日午後、青瓦台正門が見える鍾路区(チョンノグ)青雲孝子洞(チョンウンヒョジャドン)住民センター前で記者会見を開き、捜査権と起訴権が保障された真相調査委員会の構成を骨子にした特別法制定と、大統領が自らの約束を守ることを求めた。

彼らは記者会見文で「大統領は5月19日の談話文で『今回の事故にまともに対処できなかった最終責任は大統領である私にある。与野党や民間が参加する真相調査をする特別法を作る』と言っておきながら、今になって与野党の判断でされる問題だと自らの言葉を簡単に翻した」とし、「大統領個人ではなく行政府の首班として行った約束を遂行すべき」と訴えた。

▲知らぬふり…。朴槿恵大統領が21日午前、青瓦台でユ・フンス駐日大使に信任状を授与した後、キム・ギチュン秘書室長(後ろ姿)などとの会談のため移動している。ニュースシー

彼らは口ぐちに「朴大統領はセウォル号事故翌日の4月17日、珍島(チンド)体育館で『今日この場で守ると約束したことを守らなければ、ここにいる人たちはみな職を退かなくてはならない』と本人の口で話した」、「特別法を制定することであの日の約束を守るべきだ」と話した。さらに、「キム・ヨンオ氏の命がけの闘争は亡くなった娘のためにとどまらず、この国を正すための闘いになった」、「セウォル号事故以降、韓国社会は変わらなくてはならないという国民的共感の前提条件は徹底した真相究明にある」と強調した。

 しかし、前日にキム氏の大統領面会申請書を受け取った青瓦台は、この日も「面会不可」の立場を崩さなかった。長期断食中のセウォル号犠牲者の遺族が「大統領と直接会わせてくれ」と訴えたことから青瓦台の対応に関心が集まったが、青瓦台はキム氏の面会申請に回答すらしなかった。キム氏の要請を単純に「国民の一人」の嘆願と見なし門前払いをしたのだ。ミン・ギョンウク青瓦台スポークスマンは朝のブリーフィングで、「特別法は与野党が合意して処理する問題であり、大統領が扱う問題ではない」と語った。前日に明らかにした立場とまったく変化をみせなかったのだ。

キム氏が断食闘争をしている光化門広場では、断食に参加の意思を明らかにした言論や文化界の人士などの記者会見も開かれた。彼らは「今の韓国は真相究明委に必要なゴールデンタイムを失いつつある」と主張。セウォル号事故国民対策会議も記者会見を開き、「与野党が家族たちの意思を反映しない特別法案を強行処理すれば、大きな抵抗に直面することになる」と警告した。

また、セウォル号特別法の制定を求めるため20日に1泊2日の日程の徒歩行進に出発した安山市民約400人はこの日、光明(クァンミョン)市庁と汝矣島(ヨイド)の国会を経て、午後に光化門広場に到着して断食中のキム氏らを慰労、激励した。

パク・キヨン ソク・ジンファン記者 xeno@hani.co.kr

韓国語原文入力:2014.08.21 20:27

https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/652263.html?_fr=mt1r

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