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韓・中、西海(ソヘ)暫定措置水域 年内に共同監視を実施へ

登録:2014-07-27 17:54 修正:2014-07-28 07:29
今年10月、両国指導船による共同取締りを実施
韓・中暫定措置水域(青色)

 韓・中両国はこれまで無許可中国漁船の逃避先として利用されてきた‘暫定措置水域’に対して、今年10月中に初めて両国の指導船が共同巡視し、違反漁船を取り締まることにした。 来年には中国漁船の操業が多い時期を選んで2~3回の共同巡視を実施することになった。 暫定措置水域とは、2001年4月5日に締結された韓・中漁業協定によって両国の漁船に限り申告せずに自由に操業できるように許された海域をいう。

 韓国海洋水産部は去る22日から25日まで中国の威海で‘2014年度韓・中漁業指導取り締まり実務会議’を開催した結果、中国漁船による不法操業問題の改善と関連して両国首脳が合意した共同取り締まりなど、細部履行方案の作成に合意したと明らかにした。

 両国は今回の交渉で漁獲物運搬船が相手国の海域に出入りする際に指定されたチェックポイントを通過することにした。 この時、指導船による立ち入り調査で当該漁船が不法漁獲物を運ぶことがないよう取り締まる。 今年10月中に先ず試験的に実施する。 さらに2015年からは中国漁船は船舶自動識別装置(AIS)を設置して、韓国海域で関連規定を遵守し操業する漁船に対しては模範船舶に指定することにした。 模範船舶に指定された中国漁船に対しては、立ち入り調査時の手続き簡素化、軽微な違反事項については現場是正措置などの特典を与えることにした。

 パク・シンチョル海洋水産部指導交渉課長は、今回の交渉結果について「これまで中国漁船の不法操業の温床になっていた海域で、両国の指導船が共同で海上を巡視する、より進展した協力体系が構築された」と評価した。

キム・ギョンム先任記者 kkm100@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/648604.html 韓国語原文入力:2014/07/27 12:14
訳J.S(856字)

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