イ・ビョンギ国家情報院長候補者の子息が軍入隊前の兵務庁適性検査で‘車両運転’の特技を認められ、2ヶ月後の部隊配置時には金管楽器演奏特技者として軍楽隊に勤めた事実が明らかになった。 国家情報院は「高等学校の時のバンド部経歴を認められて軍楽隊に配置された」と説明したが、実際にイ候補者の子息は軍楽隊配置後には行政兵として仕事をしており、特典疑惑が起きている。
’車両運転’特技で入隊
大学での専攻も日本語日本文学
新兵教育後 '演奏特技' に変わり
競争率5.4対1の軍楽隊に配置
実際には行政兵として勤務
キム・グァンジン新政治民主連合議員が25日イ・ビョンギ候補者の子息の兵籍証明書を分析した結果によれば、大学に通ったイ候補者の子息(当時21才)は2003年3月24日に兵務庁適性検査では‘車両運転’特技を認められ、4月10日に新兵教育隊に入隊した。 しかし、イ候補者の子息は新兵教育を終えると‘金管楽器’(主特技番号:3122)特技を認められ、5月25日には大邱(テグ)2軍司令部本部軍楽隊に配置された。 イ候補者の子息は入隊当時には運転免許証以外には特別な資格証がなく、大学での専攻も日本語日本文学科であり、金管楽器演奏とは関連がないことが分かった。
国家情報院はこれについて「イ候補者の子息は徴兵検査時に運転免許証を提出して特技が車両運転に決まったが、新兵教育隊に入隊した後には高校時期のバンド部経歴により楽器兵特技を認められ、以後に軍楽隊行政兵として仕事をした」と説明した。 演奏特技を認められたにも関わらず行政兵として勤めた理由については「行政兵とは言え、軍楽隊所属であれば楽器を理解する人が全く演奏出来ない人よりマシではないか」と話した。
キム・グァンジン議員は「当時、軍楽隊入隊競争率は5.4対1で、音大出身者の間でも競争が激しかった。 軍楽隊に勤めれば、訓練の免除を受けたり携帯電話を所持できたりもして、私服が許され外泊・外出も多く、入隊者の間では‘花形職務’と言われている」として特典疑惑を提起した。
イユ・チュヒョン記者 edigna@hani.co.kr