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‘国家情報院捜査隠蔽を暴露’したクォン・ウンヒ課長が辞表提出

登録:2014-06-21 00:32 修正:2014-06-21 08:07

「キム・ヨンパン無罪判決後から辞職を考えた」

クォン・ウンヒ松坡(ソンパ)警察署捜査課長が2013年8月28日午後、ソウル松坡区(ソンパグ)可楽本洞(カラクポンドン)の警察署1階ロビーで明るく笑っている。 クォン・ウンヒ課長は、水西(スソ)警察署捜査課長だった昨年12月、自身が直接担当した国家情報院による大統領選挙介入事件捜査と関連した所信ある発言で注目された。 クォン課長の後には警察の使命を明らかにした意味深長な字句「不義を憎めない人間は正義を愛せない」が書かれている。 写真カン・ジェフン先任記者 khan@hani.co.kr

 国家情報院大統領選挙介入事件捜査に縮小・隠蔽の圧力があったと暴露したクォン・ウンヒ(40・写真)ソウル冠岳(クァナク)警察署女性青少年課長が20日、辞職願いを出した。

 クォン課長はこの日午前、冠岳警察署幹部会議の後に辞職願いを提出した。 クォン課長は「キム・ヨンパン前ソウル地方警察庁長官の控訴審に証人として出席した後から辞職を考えてきた。 周辺の人々と相談した結果、辞職願いを出すことにした」と話した。 クォン課長は去る2月、公職選挙法違反などの容疑で起訴されたキム・ヨンパン前庁長に1審裁判所が自身の陳述に対して信憑性が劣るという理由等で無罪を宣告すると記者会見を自ら要望した。 クォン課長は当時「全く予想できなかった衝撃的結果だ。 裁判所の判断不足、あるいは判断が無いと感じる。 控訴審と上告審が残っているので警察公務員として明確な法律的判断が出てくるよう努力する」と明らかにした経緯がある。 だが、去る5日ソウル高裁はキム前庁長に再び無罪を宣告した。

 キム前庁長は2012年12月、大統領選挙の三日前に開かれた最後の大統領候補テレビ討論会の直後に「不法インターネット選挙運動の疑いで告発された国家情報院職員のコンピュータを分析したが‘文在寅(ムン・ジェイン)・朴槿恵(パク・クネ)候補を支持・誹謗するコメント’は発見されなかった」という内容の報道資料をばらまくよう指示した疑いで起訴された。 国家情報院職員のノートPCなどから疑いを立証する端緒を発見していながら、それを隠蔽した疑惑も適用された。 水西(スソ)警察署捜査課長として国家情報院事件の初期捜査を担当したクォン課長は、警察指揮部が事件を縮小するよう圧力を加えて捜査を妨害したと昨年4月暴露して注目を浴びてきた。

 警察組織内部の見えざる‘圧力’も辞職決意の背景にあると見られる。 クォン課長は大統領選挙直後に国家情報院事件捜査を終えられないまま松坡警察署捜査課長に人事異動された。 1月の総警昇進人事から脱落し人事報復論議も起きた。

 クォン課長は「辞職願いが受理されるまで登山などをしながら休む計画だ。 昨年休学した大学院に復学し、残った勉強をする計画」と話した。 クォン課長は延世(ヨンセ)大大学院で憲法学博士課程を履修中だ。 彼女は政界内外の7・30再・補欠選挙出馬説に関する質問に「そのような記事が出れば私も一度検索してみる」と言って笑った。

 2001年司法試験(43回)に合格したクォン課長は、2005年警正特別採用で警察に入った。

 クォン課長は辞職願いが受理されると見られる来月1日頃、辞職理由などに関する記者会見を行うことにした。

パク・スンホン記者 abcd@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/643338.html 韓国語原文入力:2014/06/20 21:56
訳J.S(1539字)

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