‘ソウル市公務員スパイ事件’証拠ねつ造に関与した疑いで捜査を受け、自殺を試みて時限付き起訴中止処分を受けたクォン・セヨン(51)国家情報院課長が、最近検察の召還調査を受けていた事実が確認された。 検察はクォン課長を近い将来に起訴する方針だ。
ソウル中央地検捜査チーム(チーム長 ユン・ガプクン)は「最近クォン課長を呼んで調査し、次の裁判期日前までにはクォン課長に対する処理を終える計画」と18日明らかにした。 証拠ねつ造関連者の公判が予定された来月8日以前にクォン課長を追加起訴するという意味だ。
検察はクォン課長がイ・ジェユン(54・不拘束起訴)国家情報院対共捜査処長(3級・チーム長)の指示によりキム・ポヒョン(48・拘束起訴)課長、国家情報院から派遣され中国瀋陽駐在総領事館にいたイ・インチョル(48・不拘束起訴)領事などと証拠ねつ造の実務を主導したと見ている。 これら職員は中国 和龍市(ファリョンシ)公安局名義の事実照会書とユ・ウソン(34)氏の弁護人が提出した中国三合辺境検査廠(出入国事務所)の情況説明書に反論する内容の答弁書を偽造した疑いを受けている。 また、偽造された和龍市名義のユ氏出入境記録が‘和龍市で発行したのは事実’という虚偽の確認書を作成した疑いも受けている。
クォン課長は去る3月19日から21日までの3回にわたり検察の召還調査を受けた後、22日車の中で練炭ガスを吸って自殺を試みた。 その後、二ヶ月余り病院に入院して先月中旬に退院した。 クォン氏は運動能力が回復せず、短期の記憶喪失症を訴えているが、事件当時の状況を記憶して述べるには問題がないと伝えられた。 一方、検察は国家情報院が提出した文書が偽造されたものだという点を裏付けるために中国司法当局から各級機関の官印を受け取り裁判所に提出した。 該当官印はユ氏の弁護団が提出した文書に捺されたものとは同一だが、国家情報院が提出した文書に捺された官印とは異なっている。 捜査チーム関係者は「(中国当局の)回答内容が証拠ねつ造事件の捜査結果と一致する」と話した。
キム・ウォンチョル記者 wonchul@hani.co.kr