‘ソウル市公務員スパイ証拠ねつ造事件’と関連して検察の調査を受けたクォン・某(52)国家情報院課長が自殺を試みた。
クォン課長は偽造されたユ・ウソン氏の出入境記録を生成した駐瀋陽総領事館の副総領事として勤務した人物で、去る19~21日に検察に呼ばれ調査を受けた。 しかし21日、検事と言い争いになり調査室を抜け出た。22日になって姉の夫から借りたサンタフェ乗用車を京畿(キョンギ)河南市(ハナムシ)のある中学校前に駐車して自殺を試みたことが分かった。
自身の車両が出られないように駐車していたクォン氏の車両の内部を覗き込んだある女性が、クォン氏が倒れているのを22日午後1時30分頃発見し、119に申告した。 クォン氏が倒れていた車両の助手席床からは鉄鍋の上に灰だけが残った練炭が発見された。 警察関係者は「現場に出動した当時、119救急隊が自殺試図者を病院に搬送した後だった。 車両の鑑識で遺書は発見されなかった」と話した。 クォン課長は発見後直ちにソウル江東慶熙(カンドンキョンヒ)大病院に搬送され、現在はソウル峨山病院の集中治療室で治療を受けている。
検察関係者は24日「クォン課長が自殺を試み病院に入院中だと国家情報院側から聞いた。 詳しい状況は我々も把握中」と明らかにした。 国家情報院関係者は「自殺試図は間違いなく峨山病院に入院中だ。 (自殺動機や正確な時点などは)我々も把握中」と明らかにした。
クォン課長は検察庁の調査室を抜け出た21日夜11時30分頃、<東亜日報>記者と会い検察の捜査に強い不満を吐露したという。 クォン課長は「検察が捜査を特定の方向に追い込んでいて、組織を仲違いさせている。 色々な侮辱を受けた。 国家のために働いてきた対共捜査局の職員を偽造・ねつ造犯に追い込んでいる」と話したと<東亜日報>は報道した。
キム・テギュ、キム・ウォンチョル記者 dokbul@hani.co.kr