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韓国国家情報院、内谷洞(ネゴクトン)事務室でも堂々と‘スパイ証拠ねつ造’

登録:2014-03-31 22:06 修正:2014-03-31 22:30
国家情報院庁舎内のファックスから、中国和龍市(ファリョンシ)公安局のファックス番号を書く
"ねつ造 知らなかった" 釈明はウソ…ナム院長の去就論議 高まる公算
国家情報院の徽章/ハンギョレ資料写真

 国家情報院が‘脱北ソウル市公務員スパイ事件’の1審無罪判決を覆すために、裁判に提出する証拠を緻密にねつ造していた事実が検察の捜査で明らかになった。 証拠ねつ造のための指示と連絡、ファックス伝送などが全て内谷洞(ネゴクトン)の国家情報院庁舎で行われたという事実も新たに明らかになった。 "ねつ造ではない" 、 "ねつ造されたことを知らなかった" という国家情報院の釈明が根拠を失い、ナム・ジェジュン国家情報院長の去就を巡る論議が再び高まるものと見られる。

 ソウル中央地検捜査チーム(チーム長 ユン・ガプクン)は31日、国家情報院対共捜査局キム・某課長(48・別名‘キム社長’)と、国家情報院協力者キム・ウォンハ(62)氏を私文書偽造と偽造私文書行使、謀略証拠偽造と謀略偽造証拠使用の容疑で拘束起訴した。 キム課長には虚偽公文書作成と虚偽作成公文書行使の容疑が追加された。 しかし国家保安法上のねつ造容疑は2人に適用しなかった。

 検察の説明を総合すれば、国家情報院職員らは積極的に証拠ねつ造を企画し、指示・実行したと発表された。 キム課長は昨年12月協力者キム氏に対し、スパイ容疑で起訴されたユ・ウソン(34)氏の弁護人が裁判所に出した三合辺境検査廠の出入境記録は虚偽だという内容の中国側答弁書の入手を要求し、キム氏が 「ニセ物を作る方法しかない」と言ったが「心配するな」として偽造を要請した容疑を受けている。 キム課長はこの過程で、同じく国家情報院所属で中国瀋陽総領事館副総領事として出向していたクォン・某(51)課長と共に答弁書に対する虚偽確認書を作成するよう、同じく国家情報院所属であるイ・インチョル領事に指示した疑惑も買っている。

 これに先立ってキム課長とクォン課長は、昨年10月また別の協力者キム・某氏から偽造されたユ氏の出入境記録を渡されたと発表された。 キム課長とクォン課長は検察が出入境記録の真偽を確認しようとすると中国和龍市(ファリョンシ)公安局名義の偽の事実照会書まで作って送るようにしたことが明らかになった。 国家情報院職員らは内谷洞の国家情報院事務室からインターネット ファックス伝送サービスを利用して和龍市(ファリョンシ)公安局のファックス番号を書き込んだ文書を瀋陽総領事館に送る方法で証拠を偽造したと発表された。

 国家情報院は裁判所が中国大使館に対して自分たちが提出した中国公文書の真偽確認を要請した後にも証拠ねつ造を止めなかった。 協力者キム氏は、キム課長の要請を受けて2月6日に中国人の偽造業者に会い、ユ氏の出入境記録を再度偽造したことが明らかになった。

 検察はしかし、ユ氏の捜査と公判に関与した検事たちは、国家情報院による中国公文書ねつ造を知らなかったと判断し、処罰線上に上げない方針だと明らかにされた。 検察は近い将来、国家情報院対共捜査処長と対共捜査局長などキム,クォン両課長の上層部ラインの介入有無と関連検事に対する処理方針を確定し、最終捜査結果を発表する予定だ。

キム・ウォンチョル記者 wonchul@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/630691.html 韓国語原文入力:2014/03/31 21:36
訳J.S(1503字)

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