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【6・4民心・教育長】進歩教育長“釜山の奇跡”…「革新学校30ヵ所以上指定する」

登録:2014-06-10 06:26 修正:2014-06-10 07:25
キム・ソクチュン釜山市教育長候補が4日夜、当選が確実視されるや、釜山東区の選挙事務室で支持者たちと一緒に歓呼している。 釜山/連合ニュース

「競争教育・過度な私教育費負担
変化と改革を望む市民の勝利」

「釜山(プサン)教育の変化と改革を望む市民たちの熱い願いの勝利です。」

 キム・ソクチュン釜山市教育長当選者は4日、釜山市東区(トング)中央通りにある選挙事務室で記者会見を開き、このように当選の所感を明らかにした。 政党公認のない教育長選挙だが、彼は“セヌリ党の票田”である釜山で初めて当選した改革性向の教育長だ。2007年から直選制で行なわれるようになった教育長選挙を基準にすれば、彼は3番目の直選教育長だ。

 キム・ソクチュン当選者は7人の候補が出馬した釜山市教育長選挙で、保守性向のイム・ヘギョン現教育長の追撃をかわして勝利した。任期は現教育長の任期が終わる7月1日から始まる。

 キム当選者は、釜山の教育を合理的・漸進的・持続的に改革していくという目標を明らかにした。 彼は「釜山の生徒たちは過度な競争で疲れ切っている。 保護者たちは過度な私教育費の負担に腰がふらつくほどだ。 教師たちは雑務に疲れて誇りを失いつつある」と診断した。

 彼は「釜山の教育を改革するために、革新学校を30校以上選定して集中的に育成する計画だ。 小学校での授業準備物の提供、中学校までの義務給食の拡大、高校の教科書支援などの政策を展開して、保護者の負担を減らす」と強調した。

 キム当選者の勝利には候補者一本化の成功が功を奏した。 彼は“釜山汎市民教育長統一候補”として票を集めた。今回の教育長選挙は全部で7人の候補が完走したが、最初は14人もの出馬宣言があった。 彼は進歩性向のパク・ヨングヮン予備候補との一本化に合意し、80余りの釜山市民社会団体の支持を受けた。一方、9人の保守派の候補たちは一本化に失敗し、結局6人がそれぞれ選挙運動を繰り広げた。

 順番に候補者の名前を投票用紙に表示する投票方式の変化も、キム当選者にプラスにはたらいた。前の教育長選挙では抽選で番号を決めた。 セヌリ党の票田である嶺南(慶南・慶北)地域では、投票用紙に最初に名前があがっている候補者を“1番のセヌリ党公認”候補と受け止めた。

 釜山(プサン)大学師範学部教授であるキム当選者は、1980~90年代、<民主化のための全国教授協議会>で積極的に活動した。2002年から5年間、民主労働党釜山市本部の委員長を務めた彼は、2002年と2006年の2回にわたり、釜山市長選挙に民主労働党候補として出馬したが落選した。2006年には進歩新党共同代表として活動し、前回の大統領選挙では政党に加入せずに文在寅(ムン・ジェイン)候補の釜山地域選挙対策委員長を務めもした。

 彼の進歩政党の経歴などを標的に、選挙終盤まで保守候補たちが古びた理念攻勢でキム当選者を揺さぶったが、彼は「社会正義と弱者のための民主化運動および政治活動」だとして、このような攻撃を封じ込めた。△慶尚北道奉化(ポンファ)出身(57)△ソウル大学社会学科(学士・修士・博士)△釜山大学師範学部教授(1983年~現在)

釜山/キム・ヨンドン記者 ydkim@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/640858.html 韓国語原文入力:2014/06/05 01:10
訳A.K(1498字)

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