[高陽市外バスターミナル火災] また、溶接 飛び火‘安全不感’…有毒ガスが通路を通じて急速拡散
可燃性資材の横で工事…煙・爆発音で修羅場に
煙を避けて出口を探し、2階トイレで5人が死亡
来月中旬の開業を控えて内部工事をしていた京畿道(キョンギド)高陽市(コヤンシ)一山東区(イルサントング)白石洞(ペクソクトン)の高陽市外バス総合ターミナル地下1階の大企業フードコート工事現場で、26日午前9時2分頃に火災が発生し、6人が亡くなり40人余が負傷した。 負傷者の内、7人は意識がないなど重篤な状態だと病院関係者らは明らかにした。
火は申告を受けて出動した119消防隊によって30分余り後の9時39分に完全に消えたが、有毒ガスが建物階段などの通路を通じて急速に建物を覆い、2階で多くの人命被害が発生した。 消防防災庁は人命被害が大きくなるや、中央事故収拾本部を設けて事故収拾に乗り出した。
■階段が煙突に変わり…あっという間に阿鼻叫喚
警察と消防当局は、この建物の地下1階で開業を控えていたＣＪフードビルの内部仕切り変更のための溶接作業をしている間に火花が散って火災が起こったと推定した。 現場ではフードコート開店のためのファイアウォール仕切りの設置工事とインテリア工事が進行中で、可燃性の資材が多く使われていたと言う。 近隣の白石(ペクソク)駅交差点から火災現場を目撃した人は「空が真っ黒で、地下から地上に上がってくる階段から煙突のように黒い煙が出ていた」と話した。
バスターミナルとショッピングセンターなど建物内には工事現場で仕事をしていた労働者80人余りと開店を準備していた職員・乗客など700人余りがいて、火事が起こるとすぐに緊急待避した。
京畿(キョンギ)北部・ソウル地域消防署から装備95台と消防署員335人が出動し、火災鎮圧と人命救助に乗り出した。
火災で突然に黒煙が建物を覆い、大きな爆発音が聞こえるとあちこちで出口を見つけられない人々が大声を上げるなど、建物内部は混乱が極に達したと目撃者は伝えた。 当時2階にいたある市民は「サイレンの音が鳴り続ける中で、スプリンクラーが放水し、シャッターが下がるなど阿鼻叫喚の地獄のようだった」と話した。
死亡者は市外バスの運送業者職員2人など地上2階で5人、地下1階の工事現場付近で1人が発見された。 死亡者と負傷者は現在、一山病院、一山白病院、明知(ミョンジ)病院、一山東国(トングク)大病院などに分かれて搬送され治療を受けている。 火災が起こるや首都圏3号線の地下鉄はターミナル近隣の白石駅に停車せずに通過運転したが、午前10時24分からは正常に運行された。
■ショッピングセンター、大型マート、映画館などが入居
火災が起こった高陽総合ターミナルは、地上7階、地下5階、延べ面積14万6000㎡規模で2012年6月に開場した。 一日250台のバスが利用できる市外バス ターミナルをはじめとして、大型マートとショッピングセンター、映画館などが入居している大衆利用施設だ。
2012年2月、大型マートであるホームプラスが地下2～3階に入居し、続いて12月には映画館メガボックスが5～7階に入り営業中だ。 事故当時は地下2階で開店したばかりのホームプラスには職員と顧客60人余りがいたが、非常階段を通じて全員が安全に待避したと伝えられた。 また、メガボックスも地上6階の映画館2ヶ所で映画を上映していたが、火災が発生するや40人余りの観客と職員が屋外の避難階段から待避して災いを免れたと言う。
地下1階はＣＪフードビルが、建築主の韓国証券金融(株)から賃借して、9371㎡大の店舗登録許可を受け、去る8日から内部工事を進行中だった。 地上1～4階はロッテ衣料アウトレットが来月初めに入居する予定だ。
高陽/パク・ギョンマン記者 mania＠hani.co.kr
訳J.S(1850字)
