京畿道(キョンギド)の花郎(ファラン)遊園地セウォル号犠牲者政府合同焼香所を訪れた<韓国放送>(KBS)高位幹部らが、遺族たちに首筋を掴まれるなどの激しい抗議を受けた。 これに先立って、同放送局のキム・シゴン報道局長がセウォル号惨事の犠牲者数を年間交通事故死亡者数に比喩して「それほど多い数字ではない」とした発言が知らされ、遺族たちの怒りを買った経緯がある。
8日午後3時49分頃、イム・チャンゴン韓国放送公社報道本部長など役職員6~8人が合同焼香所に立ち寄り焼香しようとしたが、消息を聞いて駆け付けた遺族3~4人に捕えられて引きずり出された。 激昂した遺族たちはイム本部長一行に「誰が報道局長か?」と大声を張り上げ、イ・某報道局取材主幹が黙って頭を下げるや、イ主幹をキム・シゴン報道局長だと思って焼香所脇に用意された遺族控室に引っ張って行った。
その間にイム本部長など他の高位幹部らはイ主幹を残して焼香所から立ち去った。 この過程で一部の興奮した遺族3~4人が、イ主幹の首筋を掴み揺さぶって、頬を殴りもした。 遺族たちはイ主幹など2人を遺族控室に1時間以上にわたり座らせておき、キム・シゴン局長を連れてくることを要求している。
遺族たちは「どうして交通事故と私たちを比較するのか。 馬鹿でもそんな報道はしない。 直ちにKBS職員たちを喪服を着て焼香所に連れてきて謝罪して焼香しろ。 なぜ度々誤報をするのか。 KBSは全員撤収しろ」と怒鳴りつけるなど、興奮を静められなかった。
キム局長は先月末、ある部署との会食の席で「セウォル号事故は300人が一度に死んで多く見えるが、年間に交通事故で死ぬ人数を考えれば、それほど多い数字ではない」という発言をした事実が伝えられ、非難を買った。
キム局長はまた、先月28日には午後のニュースを進行していたある女性アンカーが黒いスーツを来て来るや、該当アンカーに注意を与え担当部署を訪ねて行き、黒い服を着ないよう指示したりもして遺族たちを激昂させた。
安山/キム・キソン、キム・イルウ記者 player009@hani.co.kr