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[旅客船沈没 大惨事] 民間潜水士 1人、救助作業に参加した初日に亡くなる

登録:2014-05-06 20:46 修正:2014-05-07 06:31
活動中の民間潜水士 疲労累積
代替人材として投入され
「潜水5分で通信途切れ…病院に搬送したが死亡」
空気ホースを口にくわえた民間潜水士(モグリ)が全南(チョンナム)珍島郡(チンドグン)近海のセウォル号沈没現場を捜索するために海に飛び込んでいる。 連合ニュース

 セウォル号沈没から21日が経過した6日、疲労が累積した民間潜水士の代替人材として投入された潜水士イ・グァンウク(53)氏が捜索作業に参加した初日に亡くなった。

 セウォル号汎政府事故対策収拾本部は「午前6時6分頃に海に入った民間潜水士イ氏が、5分後に通信が途絶え救助したが、自発呼吸ができない状態であり、病院に搬送して応急処置をしたが、7時36分頃に死亡した」と明らかにした。 事故当時、イ氏は水深22mの地点で命綱(ガイドライン)に空気ホースが引っかかった状態で、マスクを脱いでうつ伏せになった状態で発見された。 イ氏の遺体が安置された木浦(モクポ)韓国病院関係者は気脳症が死因と見られると明らかにした。 気脳症とは圧力差のために脳に空気が入り脳血管が詰まる症状で、イ氏になぜこのような症状が起きたのかは確認されていない。

 対策本部は民間救難業者であるウンディーネ インダストリーがある救助業者の推薦を得て、イ氏を救助作業に投じたと明らかにした。 イ氏は同僚のヤン・某氏とともに5日午前10時35分頃、潜水士たちが待機するバージ船に到着し、当日夕刻にウンディーネ側の作業監督官から安全教育を受けた後に6日午前初めて海に入った。

 通常は二人が組になって海に入るが、イ氏は一人で潜水していた状態だった。 対策本部は「故人が現場に初めて投入されたので、テストを兼ねて水深の浅い(24m)の所で通常一人で遂行するガイドライン移転作業をさせた。 水面には同僚ダイバーが待機していた」と説明した。

 5日までに投入された延べ600人余りの潜水士の中で、海洋警察・海軍所属を除く民間潜水士は91人だ。 海洋警察はウンディーネ側に民間潜水士の代替人材として50人程度を追加確保するよう要請した経緯がある。

珍島/チン・ミョンソン記者 torani@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/635815.html 韓国語原文入力:2014/05/06 20:01
訳J.S(953字)

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