非正規職労働者の中で派遣労働者と日雇い労働者に対するセーフティネットが悪化していることが明らかになった。
雇用労働部が28日発表した‘2013年雇用形態別勤労実態調査結果’を見れば、昨年6月基準で派遣労働者の国民年金加入率が88.4%で、2012年同期に比べて1.3%低下した。 健康保険加入率(88.0%)と労災保険加入率(92.9%)も0.5%、1.7%下がった。 共に2年連続下落傾向だ。 4大社会保険の内、雇用保険加入率だけが90.9%で1年前より2.6%上がった。
日雇い労働者については国民年金加入率が14.5%から9.5%に大幅に下落した。 健康保険加入率(10.7%)も1年間に3.8%も低くなり、雇用保険加入率(44.6%)は1.1%下落した。 反面、短時間・期間制労働者の4大社会保険加入率は全般的に上昇した。
更に、非正規職労働者の労組加入率が低下していることが分かった。 昨年、非正規職労働者の労組加入率は1年前に比べて0.3%低下した1.4%に終わった。 正規職労働者の労組加入率(13.9%)も0.1%下がった。
イ・ナムシン韓国非正規労働センター所長は「4大保険の性格がそれぞれ異なり、まとめて説明することは難しいが、使用者と非正規職労働者共に社会保険を労働者の権利として見るより、費用として認識している状況であり、政府が保険加入を積極的に薦めたり監督を正しくしなかった結果と見える」として「4大保険を義務保険に拡大適用する枠組みをどのように作るか根本的な熟慮が必要だ」と指摘した。
全社会的な労働時間短縮のムードにもかかわらず、昨年非正規職労働者全体の労働時間が1年前と比べてほとんど同水準に留まった。 非正規職労働者全体の労働時間は、月134.4時間で、2012年(140.1時間)に比べて5.7時間減ったが、これは調査対象期間である昨年6月の実労働日(19日)が2012年(20日)に比べて一日少ない事情が作用したものと分析される。
非正規職労働者の時間当り賃金総額は、正規職労働者の64.2%程度と分析された。 これと関連して、キム・ユソン韓国労働社会研究所先任研究委員は 「今回の調査では相対的に所得が多い公務員などは抜け落ち、事業体に属さず所得水準が低い労働者も抜けたため差が小さく出てきた」として「統計庁の経済活動人口調査結果に基づいて(このような部分を考慮して)分析すれば、非正規職労働者の賃金水準は正規職労働者のほとんど半分水準」と話した。
チョン・チョンフィ記者 symbio@hani.co.kr