珍島海上での旅客船惨事当時、事故海域の付近で作戦中だった米軍の艦艇が救命用ボートを搭載した救助ヘリコプターを現場に急派したが、韓国海軍の承認を得られずに帰っていたことが明らかになり、問題になっている。
16日、米国防省の報道メディア<星条旗>によれば、セウォル号の沈没当時、事故海域から118マイル離れた西海(ソヘ)海上で作戦中だった米軍上陸艦ボノム・リシャール艦が複数の救命ボートを積んだ2台のMH-60ヘリを派遣したが、ヘリは救助作業に投入されずに帰艦した。 匿名を要求した韓国海軍関係者は「支援協力を要請する前に米海軍が事態の推移を見るために待機していた」と述べたと<星条旗>は伝えた。
米国海軍が同日午前に発表した報告書(文書番号:NNS140416-02)もやはり、セウォル号事故の知らせを受け取った米海軍が、近隣海域で作戦中だった艦艇の救助ヘリコプターを直ちに派遣したが、韓国側の“措置の効率性”という理由のため、韓国側の現場指揮者の要請を待ちながら初動救助に参加できず待機したと明らかにした。
国防部はこれと関連して17日、 立場表明資料を出して「当時、事故船舶の船体がほとんど沈没した状況で、韓国空軍のC-130航空機をはじめとする多数のヘリコプターが集中運営されており、韓国海軍は円滑な救助のために、出動した米ヘリをいったん帰し、追加要請まで待機するよう求めた」と明らかにした。
イ・セヨン記者 monad@hani.co.kr