KORAIL職員726人に対する‘循環異動’が10日に実施が予定されており、全国鉄道労働組合(鉄道労組)がこれに反発して鉄塔座り込みに突入した。
イ・ヨンイク前鉄道労組委員長と強制転出対象者になった鉄道労組ソウル車両支部のユ・チサン組合員は9日午前5時頃‘強制転出撤回’を要求して、ソウル恩平区(ウンピョング)の水色(スセク)駅にある高さ45mの鉄塔に上がった。 ソウル車両事業所から京畿道(キョンギド)文山(ムンサン)電車事務所に転出したユ・チサン組合員は、<ハンギョレ>との通話で「1987年に仕事を始めて27年間こちらでセマウル号、むくげ号ばかりを整備してきたが、突然地下鉄など全く違う車両を整備しろと言われ惨めな気分だ。 この間、技術者を自負していたが突然の人事発令措置でみじめな思いをしている」と話した。 イ・ヨンイク前委員長も「ソウル車両事業所に250人余りがいるが、非希望者15人が強制的に転出させられた。 ほとんどが労組活動に積極的でストライキにも参加した人々であり、労組弾圧と見ざるをえない」と指摘した。 鉄道労組の現場幹部80人余りもこの日午前10時30分からソウル龍山区(ヨンサング)のソウル駅で断食座り込みを始めた。
KORAILは去る7日‘循環異動および定期人事交流’を断行した。 対象は現場の3級以下2万1016人の職員の内726人(3.45%)であり、他の職列への循環異動は排除された。KORAIL側は「4回の労使懇談会を経たあげく、永く人事交流がなかった職列は最小人員のみ行うなど共感を形成した」と主張したが、鉄道労組側は「あたかも労働組合との合意がなされたかのように糊塗した」として否定した。
鉄道労組はKORAILの水西(スソ)発高速鉄道(KTX)子会社設立を鉄道民営化の信号弾と見て、昨年12月9日からストライキに突入した。 ストライキは与野党政治家たちの仲裁により国会国土委に鉄道小委員会を作るなどの合意を引き出して23日間で終えられたが、KORAILは労組幹部130人を解雇し、404人を重懲戒し、162億ウォンの損害賠償請求訴訟を提起した。 鉄道小委内での議論も進展がない中で、KORAILが‘循環異動’施行方案を発表して、鉄道労組側では労組を無力化させるための‘強制転出’とし、再ストライキカードまで持ち出した状態だ。
キム・ミンギョン記者 salmat@hani.co.kr、写真 全国鉄道労働組合 提供