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韓国鉄道 “強制転出”の恐怖に… 鉄道労組員が自殺

登録:2014-04-06 22:55 修正:2014-04-07 06:07
遺族「転出対象に挙げられ不安症状悪化」
“強制異動 撤回せよ” 鉄道労組員剃髪 3月29日午後ソウル市龍山区(ヨンサング)のソウル駅広場で開かれた‘全国鉄道労働組合全面ストライキ総力闘争決起大会’でKORAILの‘4月初め850人余り循環異動’方針を‘報復性強制転出’として抗議する剃髪式が開かれた。同僚の髪を剃ったある組合員が、丸坊主になった同僚の顔を申し訳なさそうな表情でかばっている。 この日の剃髪式には100人余りの組合員が参加した。 イ・ジョンウ先任記者 woo@hani.co.kr

 ストライキ後、強制転出対象者に挙げられていた全国鉄道労組の組合員が自ら命を絶った。鉄道労組は、ストライキに参加した組合員に対する無理な強制転出の試みが自殺の背景として考えられると主張した。

 鉄道労組は、KORAIL釜山(プサン)慶南本部の馬山(マサン)信号制御事業所職員チョ・某(50)氏が3日午後3時45分頃、慶尚南道昌原(チャンウォン)の自宅で首をつって死亡しているのが発見されたとして、チョ氏が会社側により強制転出の対象者に取り上げられて、深刻なストレスを訴えていたと明らかにした。先月18日頃、鉄道労組支部の現場巡回の際、労組幹部に「強制転出対象者に選定されて事業所長と面談した。晋州(チンジュ)に来たばかりなのに、三浪津(サムナンジン)に行けと言われたらどうしよう」と不安な姿を見せていたということだ。4日後、ソウル集会に参加したチョ氏の勤務地域の代議員も、「チョ氏の状態が非常によくなくて心配だ」と述べたという。

 チョ氏の家族は、平素から憂鬱症状を見せてきたチョ氏が、強制転出の対象者になったあと一層不安がっていたと鉄道労組側に話していたと伝えられる。

 KORAIL(鉄道公社)は、昨年末のストライキに参加した労組員の大量強制転出を予告して労組側と葛藤を生じさせてきた。鉄道労組はキム・ミョンファン委員長が先月31日チェ・ヨネ韓国鉄道公社社長との面談で強制転出の中断を要求したが、会社側は依然強行の意志を明らかにしている。

 鉄道労組は4日午前10時、ソウル駅広場で記者会見を開いてチェ社長の辞任と強制転出の中止を要求する計画だ。

チョン・ジョンフィ、キム・ミンギョン記者 symbio@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/631246.html 韓国語原文入力:2014/04/04 11:27
訳A.K(847字)

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