本文に移動

朴大統領 「新義州(シンウィジュ)で南-北-中 協力事業をしよう」

登録:2014-03-28 22:26 修正:2014-09-05 15:21
人道的問題・民生インフラ構築・同質性回復措置 一括提案
ドレスデン工大で‘韓半島平和統一のための構想’基調演説
"北が核を捨てれば、東北アジア開発銀行・東北アジア多者安保協議体を推進"
朴槿恵(パク・クネ)大統領が28日(現地時間)ドイツ ザクセン州ドレスデン工大で韓半島統一構想および交流協力拡大提案等を含む‘ドレスデン演説’をしている。 ドレスデン/連合ニュース

 ドイツを国賓訪問中の朴槿恵(パク・クネ)大統領が28日(以下 現地時間)、ドイツ統一を象徴する都市ドレスデンで、新義州(シンウィジュ)などを中心に行う‘南-北-中 協力事業’推進など南北の共同繁栄と平和統一基盤造成のための対北3大提案を発表した。

 朴大統領は午前に旧東ドイツ地域の代表的名門大学であるドレスデン工大で‘韓半島平和統一のための構想’という主題で基調演説を行い△南北住民の人道的問題優先解決△南北共同繁栄のための民生インフラ構築△南北住民間の同質性回復など3つの提案を出し、これを実践する細部方案なども提示した。

 朴大統領は演説で「ドイツ国民がベルリンの壁を倒し、自由と繁栄、平和を成し遂げたように、韓半島でも新しい未来をひらくために軍事的対決と不信、社会文化、断絶と孤立の障壁を取りはらい新しい韓半島を建設しよう」と提案した。

 朴大統領は最初の提案である‘人道的問題の優先解決’と関連して‘離散家族対面の定例化’を繰り返し強調し、国際赤十字委員会のような国際機関とも必要な協議を行う意向を明らかにした。 北の住民たちに対する人道的次元の支援拡大に言及し "国連と共に妊娠から2才までの北の妊婦と乳児に栄養と保健を支援する‘母子パッケージ(1000days)事業’を繰り広げる" という方案を出しもした。

 朴大統領は‘民生インフラ構築’と関連して‘複合農村団地’を作るために、南北韓が力を合わせようと提案し、 "韓国が交通と通信など可能な部分のインフラ建設に投資して、北は韓国に地下資源開発を可能にするならば南北韓が共に恩恵を受けることができるだろう" と構想を明らかにした。 現在推進中の羅津(ナジン)・露ハサン物流事業など‘南-北‐露 協力事業’以外にも、新義州(シンウィジュ)などを中心にする‘南-北-中 協力事業’推進も新たに提案した。

 三番目の提案である‘同質性回復’については "政治的目的の事業とイベント性事業よりは、純粋な民間接触が着実に拡大する可能性がある歴史研究と保全、文化芸術、スポーツ交流などを奨励していく" とし、そのために‘南北交流協力事務所’設置を北側に提案した。

 朴大統領は関心を集めた北核問題と関連しては "北は核問題解決に対する真正性ある姿勢で6者会談に復帰しなければならない" として "北が核を捨てる決断をするならば、これに相応して北に必要な国際金融機構加入および国際投資誘致を韓国が乗り出して積極支援する" と約束した。 朴大統領は続けて "必要ならば周辺国などと共に東北アジア開発銀行を作り、北の経済開発を図り、北の安保憂慮を扱える東北アジア多者安保協議体を推進していくことも可能だろう" と説明した。

 大統領府は朴大統領の対北提案と天安(チョナン)艦事件以後の政府の5・24対北制裁措置と関連性について "北の責任ある措置がある時まで5・24措置は維持されなければならないが、北の住民に役立つ協力は国民的共感を基礎に段階的に検討する予定" と説明した。

 キム・ヨンチョル仁済(インジェ)大統一学部教授は 「南北交流協力をどの程度の規模にするかは‘天安艦5・24措置’と関連がある」として「5・24措置が解除されれば、少し水準の高い交流ができるが、5・24措置を解除しないならばできることは幼児支援などいくつかに過ぎず、大きな意味を持ち難い」と指摘した。 キム教授は更に「朴大統領が言及した農業支援の場合にも、物資を支援しなければならず、そのためにも5・24措置の解除が必要だ」と付け加えた。

ドレスデン/ソク・ジンファン記者、イ・ヨンイン記者 soulfat@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/630351.html 韓国語原文入力:2014/03/28 21:50
訳J.S(1846字)

関連記事