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愛ではなく金のために…‘ハウスメイト’を探す人々

登録:2014-03-18 22:35 修正:2014-03-19 00:07
急騰する住宅貸切保証金・月家賃に‘家を分けて使う’新住居形態
不動産直取引カフェに一日数百件ずつ文が上がる
最近は20~30代ばかりでなく40~50代にまで拡散
ソウル龍山区(ヨンサング)二村洞(イチョンドン)のある不動産屋に貼られている貸切・売買相場表. リュ・ウジョン記者 wjryu@hani.co.kr

 ソウルのある保険会社で仕事をしている会社員イ・ソンミン(32)氏は最近‘同居’を始めた。 愛のためではなくお金のためだ。 来月に79㎡アパートの貸切再契約を控えて、家主は 「保証金3000万ウォンを増やすか、月家賃30万ウォンを追加で払いなさい」と言った。 直ぐにはお金を用意できる状況でないイ氏は‘ハメ’を求めた。 ‘ハウス メイト’(同居人)の略語だ。 保証金300万ウォンに家賃45万ウォンを受け取ることにして、ある就職活動学生に部屋一間を明け渡した。 1億9000万ウォンの保証金を上げない代わりに45万ウォン中の30万ウォンは家主に払うことになる。

 "引っ越そうかとも考えはしたが、今の保証金では到底望めまないので。 少し居心地は悪くなった代わりに経済的負担は減りましたよ。 彼の友人も半地下の部屋のような所に暮らしていて、同じお金でアパートに住めるんだからいいなと言いましたよ。" イ氏は同居生活は、大学の寮や国外ホームステイ経験と別段違いないと説明した。

 最近、貸切保証金が暴騰して貸切物件を探すことも難しくなったので、家を分けて使う人々が増加している。 賃貸料の引き上げに耐えられない庶民と、半地下の部屋や考試院に住む学生・就職活動学生などの利害が一致した面もある。 特に春の引越しシーズンに、1990年の賃貸借保護法改正で2年単位で貸切契約が締結される中で、再契約が集中する偶数年現象までが重なったのだ。

 不動産直取引カフェと間借り学生コミュニティなどには‘ハメ’(ハウスメイト)・‘ホムメ’(ホームメイト)・‘ルムメ’(ルームメート)求むという文が列をなす。 今年のはじめ、一日平均10件弱だった文が最近では数百件余りに増えるなど家を分けて使うこと(住居共有)方式が貸切・月家賃物件難のなかでもう一つの住居形態として位置を確立している。

 ‘ハメ’検索は20~30代ばかりでなく40~50代にまで広がっている。 ソウル、広津区(クァンジング)のあるアパートに住んでいるソン・某(44)氏は、同居人を求めている。 今年のはじめ子供の早期留学で妻と中学生の息子をカナダに送った。 彼は「貸切り物件が少ない中で無理に融資を受けて用意した家だ。 同居人を探して、家賃を受け取り、借金の利子でも返した方が良いようで、家を分けて使う人を探している」と話した。

 弊害もなくはない。 借家人が再び借家人を置き、受け取った保証金を返さずに逃げる事件が深刻に広がっているという。 ソウル江北(カンブク)地域でS不動産を営むイ・ヒョンスク(48)氏は「賃借人どうしの取引は法的保護を受けにくいために、厄介でも必ず家主の同意を得て正常な契約書を書き、相手方の身元を確認することが必要だ」と話した。

キム・ギョンウク記者 dash@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/628745.html 韓国語原文入力:2014/03/18 17:02
訳J.S(1456字)

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