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メガボックス、‘もう一つの約束’封切り館 大幅縮小

登録:2014-02-04 21:02 修正:2014-02-04 22:16
三星(サムスン)労働者白血病死亡を扱った映画…‘外圧論難’
昨年‘天安(チョナン)艦プロジェクト’時も封切り三日後に上映中断
映画‘もう一つの約束’

 劇場チェーン メガボックスが三星(サムスン)電子半導体工場労働者死亡事件を扱った映画<もう一つの約束>(6日封切り)封切り館を突然大幅に減らして論議をかもしている。

 映画<もう一つの約束>配給会社‘OAL’は4日 「メガボックスが映画封切りの2日前になって前売りを受けた上映館数を15ヶ所から3ヶ所に減らした」として「観客需要が充分なのに理解できない状況が起きている」と明らかにした。 <もう一つの約束>はハリウッド ファンタジー映画<フランケンシュタイン:不滅の英雄>を抜いて今週の封切り作の中で前売り率1位(6.0%)を記録し、映画全体の前売り率でも400万~600万観客を動員している<冬の王国>、<怪しい彼女>に続く3位となっている。

 映画は2003年三星電子 器興(キフン)半導体工場に入社した後、3年余りで白血病で亡くなったファン・ユミ氏の実際の事件を素材にした。 パク・チョルミン、ユン・ユソンなど演技派中堅俳優が熱演するといううわさが広がり前売り観客が増える傾向だ。 中上位圏水準の興行が予想される封切り映画の前売り窓口数を減らすのは、類例を探しがたいケースだ。 同じく大企業系列の劇場チェーンであるCGVがこの映画を全国45ヶ所の上映館で封切りすることとも差異がある。

 メガボックスは当初この映画を上映館30個所余りで封切りする内部方針を定めていたと言う。 だが、この日午後になって突然にほとんどの前売り窓口を閉じ、正確な封切り館数について配給会社側に通知さえしていないことが伝えられた。 メガボックス徳川(トクチョン)店など一部の上映館では前売りを終えた観客に‘上映取消’を通知し、払い戻し措置をしている。

 メガボックスは昨年にも天安艦沈没事件を素材とし多様性映画興行1位を走っていた映画<天安艦プロジェクト>を封切りからわずか3日後に釈然としない理由で上映を中断し‘外圧論議’をかもした経緯がある。 メガボックスの持分の半分を汎三星一家であるホン・ソッヒョン会長がいる中央日報側が持っていて、ネチズンを中心に‘外圧疑惑’も提起されている。 全体前売り率順位3位の映画を劇場編成担当者が前売り中断を決めたとは見にくいということだ。

 配給会社OALのキム・ユンミ代表は「大きな企業が関連したという論難のせいで、製作段階から個人投資だけでようやく完成させた映画なのに、大企業系列劇場で上映さえできない状況が起きており残念だ」として「前売り率で商業性が検証されただけに、観客のためにも封切り前に劇場が開かれるよう願う」と話した。

ホン・ソクチェ記者 forchis@hani.co.kr

2月6日封切り目前の映画‘もう一つの約束’は三星電子半導体工場で仕事をして白血病で亡くなったファン・ユミ氏と父親のファン・サンギ氏の法廷闘争を映画化した。 映画は労働者の安全は眼中にない国家と資本の素顔をそっくり見せる。 /写真=OAL提供

https://www.hani.co.kr/arti/culture/movie/622574.html 韓国語原文入力:2014/02/04 19:29
訳J.S(1424字)

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