朴槿恵(パク・クネ)大統領は甲午年新年を翌日に控えた31日、新年辞を通じて "力強く走る馬年を迎えて、活力があふれ希望がわく一年になるよう祈る" と明らかにした。
朴大統領は "かつて我が国の社会の各々にあった非正常的慣行を本来の形に変えておく正常化改革を着実に推進して行く。 国民の皆様も新年、新しい変化の未来を開いて行く道に共にして下さることを望む" と頼んだ。 朴大統領は続けて "新年にはその変化の結実をおさめて、国民一人一人の生活が更に豊かになり、幸せな人生になるべく持続的に全力をつくす。 かろうじて始まった景気回復の火種を必ず生かして、経済を活性化して民生を安定させることに国家の力量を集中していく" と約束した。 南北関係に関連しては "北韓の挑発可能性に備えて隙のない安保態勢と危機管理体制を確かにして、韓半島の平和をより積極的に作っていきながら平和統一のための基盤を構築していく" と誓った。
これに先立って朴大統領はこの日、全世界150ヶ国余り491の報道機関が加入した<プロジェクト シンジケート>に‘新しい南北関係のための旅程’という題名の寄稿文を送った。 朴大統領は寄稿文で、特に開城(ケソン)工業団地稼動再開と関連して "小さいけれど意味ある進展だった" と評価した。 北韓が去る4月、一方的に工業団地の出入りを遮断した状況で、原則を守って対応した結果、開城に南北共同管理事務局が設置されるなど‘発展的正常化’がなされたということだ。
彼女はこの過程で "水面下接触を通じて北韓にインセンティブを提供しようという意見が出てきた。 だが、過去にそういうアプローチが多くの弊害をもたらしたので、私は公開的に透明に対話を提案する方法を選択した" と明らかにした。 以前の金大中・盧武鉉政府時期になされた南北間水面下接触を低評価して、本人の原則的対応の効果を強調したのだ。
朴大統領は今後の対北韓政策に関する3つの原則も提示した。 頑丈な安保を基礎に、平和と統一の基盤を作って行き、韓半島信頼プロセスをアップグレードして北韓が非核化意志を見せた場合には経済開発を支援するということだ。 これに対しチョン・ウクシク平和ネットワーク代表は 「大統領の今回の寄稿に含まれた政策は、条件を付けたり実行方案が無い目標状態のものだ。 そのために現実とかけ離れているように感じられる」と評した。
チェ・ヒョンジュン、ソク・ジンファン記者 haojune@hani.co.kr
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金正恩、新年辞 "南北関係改善ために積極的に努力"
金委員長 肉声新年辞 "百害無益な誹謗中傷を終わらせるべき"
チャン・ソンテク粛清は "党内分派汚物を除去する断固たる措置"
北韓の金正恩国防委員会第1委員長は1日、南北関係改善の雰囲気を強調し、韓国当局の呼応を促した。
金第1委員長はこの日午前9時、朝鮮中央TV等を通して肉声で発表した新年辞で 「南北間の関係改善のための雰囲気を用意しなければならない」として「百害無益な誹謗中傷を終わらせる時になり、和解と団結に阻害を与えることをこれ以上してはならない」と明らかにした。 引き続き 「我々は民族を重視し統一を望む人ならば、それが誰であっても過去を問わず共に歩むことで南北関係改善のために今後も積極的に努力する」とし 「南朝鮮当局は南北関係の改善に出てこなければならない」と強調した。
金第1委員長がこのような立場を明らかにしたことで、北韓は政府・政党・団体連席会議などを開いて今年の対南政策を決め、年初から積極的に対南対話提案をする可能性が高いと見られる。
金第1委員長は韓半島情勢と関連して 「米国と南朝鮮の好戦者らは、北侵核戦争の演習を狂乱的に行い、ささいな偶発的軍事的衝突も全面戦争に広がりうる危険な情勢が造成されている」として「この地で戦争が再び起きるならば、それは途方もない核災難をもたらすことになるだろう」と話した。
金第1委員長は昨年末に行われたチャン・ソンテク粛清について 「党内に存在していた分派汚物を除去する断固たる措置を取った」として「我が党が適時に正確な決心で反党反革命分派一党を摘発粛清したことによって、党と革命の隊列が強く固められた」と説明した。
(ソウル=連合ニュース)