悠長に‘セルフ改革’を準備していて‘強制手術’を受けることになった国家情報院が、国会国家情報院改革特別委(改革特委)に示した初めての公式反応は‘強い不満’だった。
6日、国会情報委員会に出席したナム・ジェジュン国家情報院長は「与野党合意文のとおりならば国家情報院は何もできない」と話した。 この日、委員の人選を終えて来週から本格的な活動に入る改革特委を‘狙い撃ち’した発言と解説される。 与野党は去る3日△国会情報委常設常任委員会化△国会の国家情報院予算統制権強化△政府機関・政党・民間に対する不当な情報収集禁止△サイバー心理戦活動厳格規制などを改革特委で議論することで合意した経緯がある。 民主党情報委幹事であるチョン・チョンレ議員は 「(ナム院長が)そんな風に話しながら不満ありげに見えた」と雰囲気を伝えた。
ナム院長はこの日‘国家情報院が必ずすべきこと’として△海外情報△対北韓情報△対共捜査△防諜の4点を挙げた。 野党が廃止を要求している‘対共捜査権’とコメント事件を呼び起こした‘心理戦’機能は 「確実に保障してほしい」とも要求した。 去る10月、国会に出てきて「利敵団体とスパイ摘発のための国内外(国家情報院)活動を融合し、国内対共捜査パートを大幅補強する」と自主改革方向を明らかにしたことと大きく変わらない内容だ。
ナム院長は与野党間で最も議論となる‘国内情報収集機能’は、具体的に挙論しなかった。 国家情報院は自主改革案準備過程で、これら4種の任務が国内情報収集と不可分の関係だと主張してきた。 結局、改革特委の議論過程で国内情報収集など国家情報院の核心機能は奪ってはならないということだ。
その一方でナム院長は、1961年国家情報院の前身である中央情報部創設以来52年ぶりに外部(国会)の力によって‘改革手術台’に上がることになった状況を意識したように、精一杯低姿勢での発言を忘れなかった。 ナム院長は与野党情報委員に「今後、国家情報院が政治介入・選挙介入のようなことに巻き込まれずに国家情報院本来の任務を正しくできるよう国会で(改革案を)よく作ってくれるよう建議差し上げる」と話した。
キム・ナムイル記者 namfic@hani.co.kr