法務部が「統合進歩党(進歩党)の政党解散審判請求に対する反対闘争自体が政党解散の理由になる」という意見を憲法裁判所に提出した。 法務部は解散審判請求に対し、進歩党所属議員たちが剃髪闘争をして、国会内外で解散反対の声を高めたことが「従北勢力で構成されているということを反証するもの」という荒唐無稽な論理を展開した。
法務部は10月21日、憲法裁判所に政党解散審判請求の「参考書面」を提出した。20ページの参考書面には、法務部の政党解散審判請求後の、進歩党所属議員と党員たちの反対闘争活動の内容が一目瞭然に整理されている。 参考書面のp2~p16には最近の進歩党の国会内外活動が列挙されている。 進歩党中央本部レベルの集会の内訳は表に整理された。 また11月6日の進歩党所属国会議員たちの剃髪式やそれに続く進歩党所属地方議員たちの剃髪式も、参考書面に盛り込んだ。 またホン・ソンギュ進歩党スポークスマンの公開ブリーフィング内容も含めた。
存廃の岐路に立った進歩党の立場では反対闘争は当然の対応と見られるが、法務部はこのような闘争自体が「党の綱領と違憲性が発覚することを必死に阻止しようとする意図」という主張を参考書面に収めた。
これに対し、進歩党のホン スポークスマンは「いったいぜんたい、暴力的に解散させると言われてじっとしている政党がどこにありますか? 維新独裁時代にもなかった政党解散という反民主暴挙をやらかしたと思ったら、今度はそれに抵抗するからと言ってそれをまた政党解散の名分にするなんて、話になりますか」と呆れかえっていた。
法務部はまた、「かつての民主労働党時代、一心会事件などの場合には党を刷新しようとする部類が存在した。 (現在は)極少数の人たちが統合進歩党の行動に反省の態度を示しているだけで、大部分は一丸となって激しく抗議している。 これは現在統合進歩党に残っている勢力が純粋に従北勢力だけで構成されているということを反証するもの」と明らかにした。
これに対しホン スポークスマンは「一旦魔女と目したら、湖に投げ入れて沈んでも魔女、浮かび上がっても魔女と烙印を捺した中世の魔女裁判と何が違うか。これがまさに2013年の大韓民国政府、法務部の非常識な非理性的行動だ。」と批判した。
法務部はさらに、進歩党の闘争が憲法裁判所の判断に影響を及ぼしかねないとして、憲法裁判所の独立的判断を卑下したかのような見解を込めた。 法務部は参考書面の前書きに「統合進歩党に対する解散審判請求後には、かえって政府の審判請求に対して民主主義破壊、公安弾圧だと主張している。 審判手続きにおける法理的な攻防を越えて請求自体を一方的・政治的にけなすことは、政党解散審判そのものに対して直接・間接的に不当な影響を及ぼそうとする意図といえる」と主張した。
ホン・ソンギュ スポークスマンは「実際にこの目で(参考書面を)見た後でも、到底信じがたい詭弁だ。 はたしてこれが本当に一国の政府、一国の法務部の水準なのか。 それこそ惨憺たる思いだ。 政党解散審判請求が必ず撤回されなければならない理由がもう一つ追加された。」と述べた。
イ・ジョンヨン記者 xingxing@hani.co.kr