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「イ・ソクキ 暴力革命決議」 VS 「ROは国家情報院による想像上の組織」

登録:2013-11-13 00:54 修正:2014-09-05 20:30
イ・ソクキ 内乱陰謀初公判 鋭い攻防
内乱陰謀容疑などで拘束起訴されたイ・ソクキ統合進歩党議員など7人に対する初公判日である12日午後、水原(スウォン)地裁でイ議員が裁判を終え護送車両に乗っている。 水原(スウォン)/ニュース1

検察 "RO、南韓社会主義革命 目標"
弁護団 "RO、実体ない" 反論
録取録 証拠採択拒否を要求

 12日、水原(スウォン)地裁で開かれたイ・ソクキ統合進歩党議員など7人の内乱陰謀等事件の初公判で、検察は "国憲紊乱を目的とした内乱陰謀および扇動" と規定した反面、イ議員と弁護団は "国家情報院による大統領選挙介入を覆い隠そうとするねつ造事件" と正面から対抗し激しい法廷攻防を行った。

 拘束後、初めて公開された法廷に立ったイ議員は10分余りの被告人陳述で 「断言するが内乱を意図したことはない。 北韓工作員に会ったこともなく、指令を受けたこともない。 検察もこれを適示しなかった」として容疑を全面否認した。 イ議員は内乱陰謀の発端として名指しされた‘5月の集い’について「京畿道党の招請を受けて韓半島戦争危機解消と平和を提案したことが真実」と抗弁した。

 水原地裁刑事12部(裁判長 キム・ジョンウン)審理で午後2時に開かれた1次公判で、検察はイ議員など7人全員に内乱陰謀および国家保安法の称賛鼓舞罪などを適用し、イ議員には内乱扇動容疑を追加適用したと明らかにした。

 検察は1時間余りかけてプレゼンテーション資料を通した公訴事実陳述で 「被告人イ氏(イ議員)は金日成の主体思想を指導理念として南韓社会主義革命を目標にした秘密地下組織である‘RO’の総責任者であり、キム・ホンニョルなど残りの6人はROの組織員として2013年5月戦争危機を革命の決定的時期と見て5月秘密会合などを開き、国家基幹施設打撃など暴力革命の準備を決議した」と明らかにした。 検察は特に 「イ氏は北韓の‘一丁拳銃思想’に立脚し‘総攻撃命令が下れば軍事的物質的準備をして祖国統一革命を成し遂げよう’として内乱を扇動したが、これは国憲紊乱を目的に暴動を陰謀した行為」と明らかにした。

 イ議員らの弁護団(団長 キム・チルチュン)も2時間余りかけてプレゼンテーション資料を提示して、検察の起訴内容に逐一反論した。 弁護団は「内乱陰謀罪を構成するには国憲紊乱の‘目的’と主体の‘組織性’、手段と方法と時期、実行計画などを‘特定し’、実行した際の危険性がなければならないが、被告人には全く該当しない」と主張した。 また 「ROは組織の構成時期と構成員、組織体系、活動内容などが確定されておらず、実体のない国家情報院の想像上の組織に過ぎない」と反論した。 これと共に‘5月の集い’と関連して 「韓半島情勢講演であったし、子供たちも参加した行事であった。 参加者の一部が銃、刃物、爆弾などに言及するや、イ議員は‘そのような形の雲をつかむような話をしてはならない’と反対意志を明確にした。 地域別討論の後、主要施設マヒなどの話に関して‘雲をつかむような話’だとして多数の参席者たちが笑った」として疑惑を否認した。

 弁護団は「国家情報院が入手した録取録などは違法に収集したものであり、録取録の中で‘宣伝(선전)’を‘聖戦(성전)’に変えるなど、録取録の内容を歪曲し、被告人の家族が韓国電力のホームページを検索したことと、被告人がソウルのあるデパートでカバンを買った行為をもって国家施設を探知したかのようにでっち上げた」と主張した。 イ議員は「内乱陰謀容疑でこの席に立っているという事実自体が見当がつかない。 (5月の集いは)韓半島戦争危機から抜け出そうという趣旨であった」と述べた。

水原/ホン・ヨンドク記者 ydhong@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/610940.html 韓国語原文入力:2013/11/12 22:37
訳J.S(1714字)

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