2009年自ら命を絶ったタレント チャン・ジャヨン氏が性接待を強要されたという内容のいわゆる‘チャン・ジャヨン文書’は、ねつ造されたものと見ることはできないという裁判所判断が下された。
ソウル中央地裁民事25部(裁判長チャン・ジュンヒョン)は20日、チャン氏の所属会社代表キム・某(44)氏がチャン氏のマネジャー ユ・某(33)氏とタレント イ・ミスク(54)、ソン・ソンミ(39)氏を相手に起こした損害賠償請求訴訟で、ユ氏の侮辱行為に対する賠償責任だけを認め "ユ氏がキム氏に700万ウォンを支給せよ" と判決した。
キム氏は "チャン・ジャヨン文書をマネジャーのユ氏が作成したか、チャン氏に書かせてまき散らしたせいで自身の名誉が毀損された" と主張したが、裁判所は "文書がチャン氏の文字ではないと遺族が主張したことはあるが、情況に基づいた推測に過ぎず色々な事情を総合してみればユ氏が文書を作成したとは断定し難い" と明らかにした。 裁判所はまた、専属契約問題で葛藤を生じさせたイ・ミスク、ソン・ソンミ氏がユ氏とともに文書作成・配布に介入したというキム氏の主張も認めるに足る証拠がないとして受け入れなかった。
裁判所はユ氏が自身のサイワールド ミニホームページにキム氏を‘公共の敵’と名指しした点についてのみ人身攻撃に該当すると見て700万ウォンの賠償責任を認めた。
ユ氏はチャン・ジャヨン氏の自殺がキム氏のせいだと主張してきたし、キム氏はユ氏が自身を人身攻撃して‘チャン・ジャヨン文書’も直接作成したとし、5億ウォンの損害賠償請求訴訟を起こした。
イ・ギョンミ記者 kmlee@hani.co.kr