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1日午後、三星(サムスン)電子サービス天安(チョナン)センター修理技師チェ・ジョンボム氏の葬儀室である忠南(チュンナム)天安市(チョナンシ)聖居邑(ソンコウプ)の天安葬儀場を訪れた職場の同僚たちが参拝している。 チェ氏の葬儀室はこの日、天安市内からほど近い天安医療院葬儀場に移された。 天安/キム・ジョンヒョ記者 hyopd＠hani.co.kr

　三星(サムスン)電子サービスが最近自殺した協力会社労組員が高額の賃金を受け取っていたかのように賃金を膨らませ、自殺の原因を‘曖昧’にし、労組を不正集団と罵倒して労働界の公憤を一層掻き立てている。 労働界は「不法派遣論難から始まった事件なのに、三星は責任ある謝罪をするどころか非道徳的対応で一貫している」としてチェ・ジョンボム(32)氏の出棺も暫定保留した。

　三星電子サービスは去る1日、チェ氏が属した天安サービスセンターのイ・某社長が送ってきた手紙だとし「(チェ氏が)今年1～9月に月平均410万ウォン(38万円相当)程度の給与を受け取り、最近3ヶ月間(7～9月)にはそれより多い505万ウォン程度を受け取っていた」と強調した。 「三星サービスに通ってあまりに荷が重かった。 腹がへってたまらなかったし、皆があまりにしんどそうで、そばで見ていることも辛かった」というチェ氏の遺言内容が事実ではなく、極めて個人的な事情で死を選択したという事実上の反論だった。

　だが<ハンギョレ>による取材の結果、この給与内訳自体が膨ませられたものであることが確認された。 3日チェ氏の給与明細書を入手して調べると、チェ氏は去る7月に523万7000ウォン、8月488万2000ウォン、9月310万1000ウォン、月平均で440万7000ウォンを受け取り三星側が公開した505万ウォンとは60万ウォン以上の差異があった。 会社が4大保険料、税金の含まれた税引前給与に月々の重修理資材費(溶接などが必要な‘重修理’時に使う機資材費用),未収金(顧客が修理費用を入金しなかった時に技師の給与から回収する費用),資材費(資材紛失費用)等を‘その他控除’名目で控除するが、これらまで全てを含めて平均給与として計算した結果だった。

　労働界は‘意図をもって否定した釈明’だとして強力に反発した。 7～9月は繁忙期で修理技師には‘一時的な稼ぎ時’だ。 エアコン修理技師は月に1000万ウォンを稼ぐが季節が過ぎれば仕事を辞めるケースが多い。 一般家電にエアコン(重修理)まで修理して他の技師より稼ぎが良かったチェ氏も、繁忙期なのに毎月給与がどんどん減っていた。

　チェ氏のある同僚技師は「9月にチェ氏は日曜日以外ただの一日も休まなかった。 秋夕(チュソク)連休も仕事をした。 通常は夜10時を越えるまで仕事をして、受け取りが310万ウォンだ。 チェ氏程度なら繁忙期には600万ウォンは稼いでいなければならない」と話した。 チェ氏は去る7月5日、支会のオンラインコミュニティに「私は入社4年目にして初めて夏期休暇を取ります。 もちろん土曜日に休暇届を出して土日の1泊2日で」と書きもした。 また別の同僚は「受け取った月給から食事代、ガソリン代、車両修理代、携帯電話代など50万ウォン以上を固定的に払わなければならない」と話した。 時には100万ウォン台を受け取り最低賃金にも至らなかったという修理技師が出る理由だ。

　三星電子サービスはまた、労組側が「25ヶのセンターで進行される‘異常データ検証’対象の90%が労組員」として労組弾圧疑惑を提起したことに対して「異常データ検証は顧客からサービス費用を過多に受け取ったり、資材を虚偽計理して不正不良に利用した行為などを確認するもの」で「検証対象に組合員が多く含まれているという主張は労組員がそれだけ異常データを多く発生させたということで非常に憂慮の恐れがある結果」と話しもした。

　これに対しウィ・ヨンイル金属労組三星電子サービス支会長は「私が技師として働いていた時も、元請けから新しい部品だと言って受け取った部品が実際に開けて見れば中古部品だったので慌てたことが少なくない。 顧客を保護するという三星だからこの間 中古部品を売って対国民詐欺を行ったのか」と反問して「非道徳的商法と偽りの釈明で反対に労組を罵倒している。 三星は責任ある謝罪と不当労働行為・狙い打ち監査の中断を約束しなければならない」と話した。

イム・インテク記者 imit＠hani.co.kr