子息の韓国国籍放棄に対して‘韓国で成績も下位圏で就職もできず米国に行かせた’と言ったユ・ヨンイク国史編纂委員長の釈明が嘘であることが明らかになった。 ユ委員長の息子は、米国の名門大学に通い米国国籍を最終選択した後、国内で放送会社などに勤めた経歴まであり、兵役忌避のために韓国国籍を放棄した疑いがより一層深まっている。
アン・ミンソク民主党議員は18日<ハンギョレ>記者と会って「ユ委員長の息子は米国の名門大学・大学院を卒業して、韓国の名門大学院で経営学修士(MBA)を得た秀才だ。 また、ソウルに来て放送会社と駐韓米国大使館で5年近く仕事をした。 ユ委員長が国民を相手に嘘をついたということ」と明らかにした。 彼は「韓国に適応できなくて国籍を放棄したという息子が、2006年から韓国コンテンツ振興院の米国ロサンゼルス支社で韓国国民の税金から月給を受け取り、韓国人らと仕事をしているのに、なぜ米国国籍が必要だったのだろうか?」として「兵役を免れるために米国国籍を選択したという疑いを持たざるをえない。 ユ委員長は国史を編纂する最高責任者の席から退かなければならない」と話した。 これに先立ってユ委員長は最近、息子が米国国籍者という事実に火が点くと「米国で生まれた息子が韓国に適応できなくて成績も下位圏なので再び米国に行かせた。 大学卒業後に韓国に連れてきたが、就職もできず再び米国に行かせた」と話したことがある。
だが<ハンギョレ>による追加取材の結果、ユ委員長が偽りの釈明をしたというアン議員の主張が事実であることが確認されている。 ユ委員長の息子は、ソウル外国人学校で中学校課程まで終えた後に米国の高等学校とマサチューセッツ大学(観光経営学)に通い帰国して、1997年に延世(ヨンセ)大大学院に入って国際経営学修士学位(99年)を受けた。 1990年代当時の国籍法には、満22才までに‘国籍選択をしなかったり米国国籍を選択すれば韓国国籍がなくなる’とされていて、1972年生まれであるユ委員長の息子は米国の大学に通った94年以前に韓国国籍を整理したものと見られる。 以後彼は帰国して韓国で英語研究院(98~99年),アリランTV(99~2001年),駐韓米国大使館(2001~2004年)で勤めた後に米国に再び渡りシカゴ大学で経営学修士を追加取得した。 そして2006年から韓国コンテンツ振興院ロサンゼルス支社で仕事をしている。 ソン・ホジン記者 dmzsong@hani.co.kr