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[単独] サイバー司令部、国家情報院から1年に40億~50億 受領

登録:2013-10-18 00:04 修正:2013-10-18 07:07
国家情報院と‘コメント連係’疑惑 深まる
キム・クァンジン "情報予算" 解明にも関わらず
国家情報院が予算を握っている状況
"従属的にならざるをえない" 指摘
オク・トギョン国軍サイバー司令部司令官が去る15日、国会国防委員会国政監査で司令部所属軍人および軍務員が去る大統領選挙時に野党候補を非難するコメントを上げるなど、大統領選挙に介入したという疑惑に関する野党議員の質問に答えている。 イ・ジョンウ先任記者 woo@hani.co.kr

大統領選挙時 9回 "中立" 指示の中
懲戒リスクを押し切って‘政治コメント’
"個人活動" 説明も説得力を失う

 国防部サイバー司令部の要員が大統領選挙に介入した情況がますます明らかになっている。 <ハンギョレ>報道で現在までに確認された要員だけで計4人で、これら要員が国家情報院の大統領選挙介入疑惑活動に関連しているという情況もあらわれている。 さらに、サイバー司令部は国防部だけでなく国家情報院予算まで受け取り活動してきたことが明らかになった。 それでも国防部は今回の事件を本格調査する前に "個人的活動" として線を引こうとしている。

■ 国家情報院から予算貰って使うサイバー司令部

 国家情報院とサイバー司令部の関係は、合理的疑いを買うに値する。 15日国政監査でチン・ソンジュン民主党議員は、2012年度に40億ウォン、2013年度に50億ウォンなど巨額の国家情報院予算がサイバー司令部に支給された事実を追及して、サイバー司令部が事実上 国家情報院の下位情報活動パートナーとして指揮を受けているのではないかとの疑惑を提起した。 これに対しオク・トギョン サイバー司令官は「一部の事業費は国家情報院予算から入るのは事実だ。 だが(その規模は)知らない」として明確に答えなかった。 <ハンギョレ>による確認の結果、サイバー司令部は2012年に170億ウォンの総予算の内 45億ウォン、2013年255億ウォンの予算の内 57億ウォンを国家情報院から支援されていた。

 これに対してキム・クァンジン国防部長官は16日記者懇談会で、国家情報院との関係について 「情報予算だ。 一部の予算を国家情報院から受け取っているが、それは国防費」として 「サイバー司令部は国軍組織法によって生まれ、国家情報院とは協力関係であるだけで指示関係ではない」と話した。 サイバー司令部と国家情報院の関係が垂直的な指示-服従関係ではなく、水平的な協力関係だということだ。

 国防部は‘指示関係’を否認しているが、サイバー司令部が国家情報院から予算数十億ウォンを支援されている状況で、国家情報院の影響を受けずに独立性を維持できるかは疑わしい。 これと関連してキム長官は記者懇談会で「国家情報院が情報予算を統制しつつ、国家情報院コメント作業と同じ次元で同じ時期になされたという疑いはある」という問いに「その疑惑を解消すると言っている」と話したのも同じ脈絡だ。

 これに先立ってキム長官は14日、国政監査ではサイバー司令部の予算に関する議員の質問に「国家情報院の予算はないと承知している」と答えた。 キム長官でさえサイバー司令部の活動をよく知らなかったか、あるいは嘘をついた可能性がある。

■ 大統領選挙介入コメント作業が‘個人的活動’だった?

 現在まで<ハンギョレ>の取材を通じて確認されたサイバー司令部要員4人の活動様態を見れば、国防部の主張のように単純な個人活動とは見難い。 何よりブログを使った‘高句麗’(hungsig2002)と‘弥勒仏’(dmltjr0121),ツイッターを使った‘zlrun’(@ekfflal),‘光武帝’(@coogi1113)が上げた文や漫画が一貫して文在寅(ムン・ジェイン)・安哲秀(アン・チョルス)・李正姫(イ・ジョンヒ)など野党大統領候補を誹謗し、朴槿恵(パク・クネ)大統領や与党を擁護するなど、選挙・政治と関連した内容だった。 また、彼らのインターネット活動は特に大統領選挙・総選挙期間に集中している様子も見えた。 例えばzlrunの場合、普段は月80件余りの文を載せていたが大統領選挙の直前には月180件余りと2倍以上の文を載せた。

 15日キム・ミンソク国防部スポークスマンは、昨年の大統領選挙を控えて国防部が5回、サイバー司令部は4回もサイバー司令部要員に‘厳正な政治的中立’を指示したと明らかにした。 ところが中立指示を受けたサイバー司令部要員が‘懲戒・処罰’の危険をも顧みずに個人次元で政治的意見をツイッターやブログに上げたというのは理解しにくい。 特に軍隊は‘上司の命令に服従’と‘信賞必罰’が明確なのに、軍人と軍務員が長官や司令官の指示に反してこういう活動をしたということも疑問だ。 その上、彼らは全員が軍事秘密取扱資格を持っていて、一部は心理戦活動と関連して国防部の表彰まで受けた精鋭要員たちだ。

 また、彼らがツイッターやブログにあげた文の中には、軍に関連したものが多い。 業務関連性が高いという意味だ。 高句麗(hungsig2002)は大胆にも‘高句麗の軍事資料室’という表札を付けて活動したし、弥勒仏(dmltjr0121)も‘影絵’という題名で軍隊関連情報を集めた。

チェ・ヒョンジュン、ハ・オヨン記者 haojune@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/607433.html 韓国語原文入力:2013/10/17 10:47
訳J.S(2353字)

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