原文入力:2009-05-03午後10:36:33
捜査チーム, イム総長 負担減らし…裁判準備 観測
盧身辺処理 早ければ 週末, 来週へ持ち越すことも
ソク・ジンファン記者
←飛び石連休の3日、盧武鉉前大統領の私邸がある慶南,金海市,進永邑,ボンハ村に観光客で混みあっている。 (金海=聯合ニュース)
ノ・ムヒョン前大統領を調査した最高検察庁,中央捜査部捜査チームが4日午前、最終捜査結果をイム・チェジン検察総長に報告する。この間、核心疑惑に対する報告は随時なされていたが今回は調査を通じて明らかになった事実関係,証拠物,法律検討内容まで含まれる。
ここで注視しなければならないのは、捜査チームが今回報告書に ‘拘束令状請求可否’ に対する意見を出さないことにした点だ。検察内部で盧前大統領の拘束を主張する ‘強硬論’ の一つの軸が消えたのだ。検察内部では「イム総長が不拘束起訴側に結論を出す場合 ‘捜査チーム意見を握りつぶした’ という非難が起きかねず、総長の負担を減らそうということ」という評価が出てくる。不拘束に行くための手続きだという観測だ。
こういう気流は捜査チーム内部でも感知されている。捜査チームの核心関係者は ‘拘束令状を請求するか’ という質問に、多少突飛に「盧前大統領は確実に有罪が出る」という意味深長な返事をした。拘束可否ではなく、有無罪判断に言及しすぐにでも法廷での戦いに備えているのではないかとの解釈を産むほどの発言だ。
こういう脈絡でイム総長も世論収斂を非公開で行う可能性が高い。意見が尖鋭に分かれうる懸案に対して、公開的に世論を取りまとめれば総長の負担がそれだけ大きくなるためだ。意見を出す側も公開的に意向を明らかにするのが負担になる点は同じだ。最高検察庁のある幹部は「イム総長が捜査チーム意見も個別的に尋ねる可能性が大きい」と話した。
イム総長は以前にも個別懸案の特性により、それぞれ違った意見収斂の方式を採択した。去る2月 ‘龍山惨事’ 捜査結果発表を控えた時には、全国高等検察庁長会議を開き公開的に世論を聞いた。だが昨年チョン・ヨンジュ前<韓国放送>社長の強制召還問題は、一線高等検察庁長5人に個別的に意見を聞いた。盧前大統領身柄処理問題は後者のように ‘隠密な’ 世論収斂が必要な場合に近い。
拘束令状請求を含む盧前大統領の身柄処理方向も急いで決めそうでない。捜査チーム関係者は「進行状況を見るべきだが、(決定は)早ければ週末、来週へ持ち越す可能性もなくはない」と話した。こういう展望が出てくる理由は ‘今回の捜査の核心である100万ドルの使い途に対する捜査が完ぺきに終わらなかった’ という判断のためだ。
検察はこの日「盧前大統領が(去る30日)調査を受け ‘100万ドルの使い途は妻と相談して明らかにする’ という陳述をした」と伝えた。ひとまず盧前大統領側の解明を見守るという意味だ。検察がすでに予告しているクォン・ヤンスク氏の再調査も使い途に対する解明を聞いてみた後で進行するものと見られる。
結局、盧前大統領に対する身柄処理は ‘100万ドル使い途公開’ と ‘クォン氏調査’ 以後に延ばされる雰囲気だ。捜査チーム関係者も「クォン氏調査等を通じて、事実関係を最終確認してこそ身柄処理方針を定めることができる」として「イム総長も性急に決めはしないだろう」と展望した。結局、盧前大統領の身柄処理時期は ‘ポンハ村’ 側から使い途をいつ公開するかに掛かっていているわけだ。 ソク・ジンファン記者soulfat@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/353034.html 訳J.S