原文入力:2009-05-02午前10:42:04
任期6ヶ月残し ‘任命権者の運命’ 鍵握る
捜査チーム・上層部意見調整…大統領府意中も変数
キム・ジウン記者
←イム・チェジン検察総長が1日明け方かたい表情をしてソウル,瑞草洞の大検察庁庁舎を出ている。 聯合ニュース
彼はこの頃、口をかみしめたまま大検察庁庁舎に出入りする。笑いが失せた顔は石膏像のように固まっている。ノ・ムヒョン前大統領が召還された去る30日、出勤途上にも彼は話をしなかった。イム・チェジン検察総長の話だ。
イム総長は盧前大統領が帰宅する前の1日にも深夜12時をすぎて庁舎を出た。ある検察関係者は「1995年 ‘ノ・テウ秘密資金’ 捜査の時、当時キム・キス総長が夜11時を少し過ぎて退勤したことがあるが、こんなに遅く残っている総長を見たことがない」と話した。イム総長はこの日、調査状況を随時報告を受け優遇問題など詳細な部分まで取りまとめたという。
調査が終った盧前大統領の ‘運命’ はイム総長の判断に任された。事前手続きの一つとして最高検察庁中央捜査部捜査チームは1日イム総長に「証拠隠滅の憂慮が高く拘束捜査することが妥当だ」という意見を報告したと知られた。しかし最高検察庁が最近聚合した一線検察庁の意見は不拘束起訴側がより優勢だったという。イム総長はまもなく彼自身が作った慣行どおり、高等検事長級以上の幹部の意見をあまねく取りまとめるものと見られる。
イム総長が考慮しなければならない要因はこれに止まらない。大統領府の ‘意中’ は相変らず無視しにくい。しかし最終決定が検察組織全体に及ぼす影響も考えなければならない。全斗煥・盧泰愚 2人の前職大統領拘束の時とは違い、70%台(‘リアルメーター’調査)で現れた‘不拘束’世論も無視することはできない要素だ。裁判所が拘束令状を発行するかもあらかじめ確かめてみなければならない。不拘束裁判と‘公判中心主義’を着実に強調してきた最近の裁判所の流れが検察に有利なのか不利なのか、誰も自信を持つことはできない。
ある検事は「捜査チームが捜査をよくやったと自信を持てば持つほど、裁判所はむしろ証拠の大部分が確保されたという判断の下に令状を棄却することができる」として「もし疎明不足を理由に棄却されれば、今回の捜査はもちろん検察組織全体が致命傷を受けかねない。これは予測が不可能で、より一層問題」と憂慮した。
イム総長はこういう条件をあまねく考慮し盧前大統領の事前拘束令状を請求するか、不拘束起訴して直ちに裁判に渡すのかを数日内に決めなければならない。ある検察幹部は「最終決定を100と見れば、総長持分が50で、残り50の中で80が中央捜査部長、8が捜査企画官、7が主任検事(重捜1課長)、5がその他の意見」といった。どんな決定を下そうが責任は彼の持分だ。
今週末、イム総長は他のどの時よりも深い苦悩の時間を送るものと見られる。
キム・ジウン記者mirae@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/352955.html 訳J.S