米国系倉庫型ディスカウントストア コストコ売場の建築許可申請を差し戻したという理由で建築主から損害賠償訴訟に遭ったユン・ジョンオ蔚山(ウルサン)北区(プック)庁長(統合進歩党)に対し、裁判所が3億ウォン余を賠償せよとの判決を下した。
蔚山地方裁判所民事3部(裁判長 ト・ジンギ)は去る4日、コストコ蔚山店の建築主である蔚山珍庄(チンジャン)流通団地事業協同組合がユン区庁長と北区(プック)を相手に起こした損害賠償請求訴訟で、ユン区庁長と北区に対して珍庄流通団地組合に3億6700万ウォンを賠償せよとの原告一部勝訴判決をしたと5日明らかにした。 珍庄流通団地組合は「ユン区庁長と北区が法的根拠なしにコストコ売場の建築許可を出さず、売場から得なければならない賃貸料収入など財産上の損害を被った」として、2011年9月10億ウォンの損害賠償訴訟を提起した。
ユン区庁長と北区は2011年6月と8月に蔚山市行政審判委員会の裁決と履行命令にもかかわらず「中小商人と地域商圏を保護できる制度と代案が用意されるまでは避けられない」として、コストコ蔚山店の建築許可を出さなかった。 これと関連して珍庄流通団地組合は職権乱用と権利行使妨害の疑いでユン区庁長を相手に刑事告訴まで行い、ユン区庁長は昨年6月検察によって不拘束起訴され、裁判で1000万ウォンの罰金刑を宣告された。 コストコ蔚山店は2011年8月に蔚山市行政審判委の直接許可により建築着工し昨年8月末に開店し営業している。
ユン区庁長と北区側は「正確な判決趣旨は判決文を受け取ってこそ分かるだろうが、裁判所が原告側が途中で修正した請求金額をほとんど認めたようだ。 すでに刑事裁判で罰金を払っており、コストコ売場が正常営業をしている状況なのにひどい判決だ」として控訴する意向を明らかにした。
シン・ドンミョン記者 tms13@hani.co.kr