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天主教 50年ぶり 初の時局ミサ… "正義がない国家は強盗の群れ"

登録:2013-08-20 20:54 修正:2013-08-21 07:19
20日午前、京畿(キョンギ)水原(スウォン)長安区(チャンアング)亭子洞(チョンジャドン)の天主教水原教区亭子洞聖堂で国家情報院の大統領選挙不法介入真相糾明と責任者処罰を要求する時局ミサが執典されている。 イ・ソンヒョ主教が講論をしている。 水原/キム・テヒョン記者 xogud555@hani.col.kr

"正義がない国家は強盗の群れと同じ。"

20日午前、京畿(キョンギ)水原市(スウォンシ)長安区(チャンアング)亭子洞(チョンジャドン)の天主教水原教区主教座聖堂で水原教区所属の司祭と修道女100人余りと信徒など600人余りが参加した中で‘国家情報院大統領選挙不法介入真相糾明および責任者処罰を要求する天主教水原教区時局ミサ’が開かれた。

 講論に立った水原教区総代理イ・ソンヒョ主教は、聖オーガスティンの話を引用し、最近の国家情報院による大統領選挙不法介入に対して国内政界で広がっているみじめな状況に対して決心したように話した。 イ主教は「2013年私たちはどこへ向かっているか。 憲政史上初めての事件が目の前で起きている。 政治は過去1970年代に戻っている」として惨憺たる思いを示した。

 水原教区庁のこの日の時局ミサは、1963年ソウル教区庁から水原教区庁が分離して50年ぶり初めての出来事だ。 全国的には釜山(プサン)・馬山(マサン)・光州(クァンジュ)大教区・仁川(インチョン)・全州(チョンジュ)教区、大邱(テグ)大教区と安東(アンドン)・大田(テジョン)・原州(ウォンジュ)教区に次ぐもので、15教区の内、10番目の時局宣言だ。

 天主教をはじめ国内外・各界各層に時局宣言が野火のように広がっていることに対して、イ主教は「国家情報院が政治介入を禁止する自分に関する法令を犯して、不法的に大統領選挙に直接介入し本来の職務を逸脱した行為をし、民主主義を破壊したためだ」と指摘した。

 講論を継続したイ主教は「不法選挙介入後、善良な市民の目を曇らせている国家情報院の行為は憲法を蹂躪する行為だ。 これは過去の政治工作より深刻なことで憂慮される状況だ」として 「今後(国家情報院の)このようなふるまいがこれ以上発生しないようにしなければならない。 憲法1条は主権が国民から生じると規定している。 国民が大統領を決める選挙に国家情報院が介入したことに関し、真相を明らかにして民主主義を守護しなければならない」と話した。

 イ主教は特に「立法者が共同善のためでなく自身の欲望を満足させるために市民に負担を与えることは正しくない。 大統領は自らがこの事件と関係がないとして傍観してはならない。 国家情報院大統領選挙不法介入に対する真相糾明と責任者処罰、再発防止に積極的な立場を明らかにしなければならない」と朴槿恵(パク・クネ)大統領の積極的な態度を注文した。

20日午前、京畿(キョンギ)水原(スウォン)長安区(チャンアング)亭子洞(チョンジャドン)の天主教水原教区亭子洞聖堂で国家情報院の大統領選挙不法介入真相糾明と責任者処罰を要求する時局ミサが執典されている。 水原/キム・テヒョン記者 xogud555@hani.col.kr

 講論に先立ち、天主教の正義平和委員長であり天主教水原教区教区長であるイ・ヨンフン主教は、国家情報院が世論操作と扇動を通した民主主義歪曲と南北首脳会談対話録不法公開で国家の威信が墜落し、国家と国民が破産の危機に直面しているにも関わらず‘脳死’状態に陥っている大統領と国会、言論の無責任を叱責した。

 イ教区長は「国家情報院の綱紀紊乱事件を正さなければならない国会は脳死状態だ。 国家情報院聴聞会を正しく進めることができない状態だ。 <韓国放送>や<文化放送>などの言論は、政権の顔色を見ながら綱紀紊乱事件に対して沈黙と黙認で一貫しており、言論の本来の役割を遂行できずにいる」と批判した。

 イ教区長はまた「朴大統領は国家情報院の誤りを直視し、責任を問わなければならない。 自浄能力を喪失した国家機関に自浄を期待することはできない。 朴大統領が立ち上がり大乗的姿勢でこの問題を解決しなければならない。 そうして国民幸福時代を開くことを願う。 また、双龍(サンヨン)車解雇労働者と密陽(ミリャン)送電塔住民座り込み、済州(チェジュ)江汀(カンジョン)海軍基地などわが国の社会問題に格別に関心を持ち共存の道を開くことを願う」と朴大統領に注文した。

 時局ミサに続き時局宣言が後に続き信徒たちの拍手が響き渡った。 この日の水原教区庁時局宣言には水原教区傘下所属司祭304人が参加した。 2週間前から時局宣言署名を集め始め、この日までに水原教区所属司祭全体の75%が参加した。 この他に修道会所属修道女など227人が参加した。 比較的保守的と評価されてきた水原教区庁も時局宣言参加者が急速に増えるて驚いている雰囲気だ。 水原教区側は「署名者が訪れ続けており、一日で100人余りを越え、全体で627人を越えた」と明らかにした。

聖堂を出て行く信徒と司祭たちに向かってイ教区長が話した。

"国民主権を回復させよう。 為政者の誤りを改心させよう。 我ら自らを正義と平和が満ちあふれる世の中を作る道具にしてほしいと祈ろう」

国家情報院の大統領選挙不法介入事態に天主教の主教と司祭、信徒たちが20日初めて時局ミサを開き、真相究明と責任者処罰、朴槿恵(パク・クネ)大統領の謝罪を促している。 京畿道(キョンギド)水原市(スウォンシ)長安区(チャンアング)の主教座聖堂で開かれた時局ミサには主教・司祭など600人余りが参加した。時局ミサとしては全国15教区中で10番目に水原教区の司祭・修道者627人が署名した時局宣言を発表した。

水原/ホン・ヨンドク記者 ydhong@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/600196.html 韓国語原文入力:2013/08/20 19:27
訳J.S(2339字)

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