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"現場に戻って不法派遣終息のために戦う"

登録:2013-08-08 20:57 修正:2013-08-08 21:52
‘鉄塔’から降りてきたチェ・ビョンスン、チョン・ウィボン氏
長期にわたる籠城で脇を抱えられて歩く
警察護送車で中部署に行き調査受ける
国会議員・労働者など500人余りが応援
現代車蔚山(ウルサン)工場送電鉄塔で不法派遣労働者の正規職化を要求し296日間の高空籠城を行なった現代自動車社内下請け労働者チェ・ビョンスン氏とチョン・ウィボン氏が8日午後、籠城を解いて同僚らと共にクレーンで鉄塔から降りている。 蔚山/シン・ソヨン記者 viator@hani.co.kr

"10年間にわたり不法派遣犯罪を犯したチョン・モング現代自動車会長は、なぜ今まで何の責任も負わないのですか?"

 現代自動車社内下請け労働者の不法派遣認定と不法派遣労働者の全員正規職化を要求し296日間の高空籠城を繰り広げたチェ・ビョンスン(37)氏が8日午後、チョン・ウィボン(32)氏とともに現代車蔚山工場脇の送電鉄塔23m上から降りた直後に叫んだ。

 彼は鉄塔から降りるやいなやマイクを握り、長期にわたる高空籠城の疲労をぬぐい去ったように雄壮な声で「今から警察に行って、間違ったことがあれば認めて処罰を甘受するだろう。 2010年全国金属労働組合が派遣法違反の疑いでチョン・モング会長を告発し、法学教授たちも追加告発したが、3年が過ぎた今でも検察は未だに調査中だと言っている」として、検察ののろま捜査を批判した。

 チョン氏は「鉄塔籠城者から今は非正規職支会事務長に戻った。早くからだを回復させて現場に戻り、不法派遣の終息とチョン・モング会長拘束のために最後まで戦い抜く」と誓った。 彼は籠城で得た足の痛みをこらえ苦痛な表情を浮かべ、同僚労働者に脇を抱えられるようにしてかろうじて歩いた。

 チュ・ポンヒ全国民主労働組合総連盟非正規職担当副委員長など5人が先にクレーンに乗り鉄塔に上がり、二人を助けて一緒にクレーンに乗って降りてきた。 鉄塔下には金属労組現代車非正規職支会と民主労総所属労働者、シム・サンジョン、キム・ミヒ、チャン・ハナ国会議員と希望のバス企画団、韓国大学生連合会統一大行進団学生など500人余が集まって、チェ氏らに 「お疲れ様でした」、「頑張って下さい」と応援した。

 チェ氏らは午後2時頃、警察護送車に乗って蔚山中部警察署に行き調査を受けた。 チェ氏とチョン氏はそれぞれ2010年と昨年に非正規職支会のストライキと関連して業務妨害などの疑いで裁判所から逮捕令状が発給されている状態だ。

 現代車非正規職支会は二人が降りてくるのに先立って記者会見を行い、‘現代車会社側は不法派遣特別交渉を再開し正規職転換方案を提示せよ、検察は不法派遣事件を早く起訴してチョン・モング会長を拘束せよ、朴槿恵(パク・クネ)政府は公安弾圧を中断して労使自律交渉を保障せよ’と要求した。 非正規職支会は「鉄塔籠城はこの社会に不法派遣がどれほど深刻な犯罪行為なのかを刻印させ、法の上に君臨する財閥企業の破廉恥な容貌も余すことなく見せた。 チェ氏らは怒りの涙をのんで鉄塔籠城場から降りてきたが、彼らが出口を開いた不法派遣撤廃正規職転換の荒々しい波は阻めないだろう」と明らかにした。

 希望のバス企画団代表として参加した韓国キリスト教教会協議会人権センター所長チョン・ジンウ牧師は「現代車非正規職問題は単に‘現代’やその労働者だけの問題ではなく、(財閥が)法の上に君臨し憲法的価値が無力化される危機の中で私たち国民皆の課題」として、来る8月31日に予定された蔚山行希望のバスは予定通り出発すると語った。

蔚山/シン・ドンミョン記者 tms13@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/598913.html 韓国語原文入力:2013/08/08 20:20
訳J.S(1619字)

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