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イ・チャンソク 通帳200ヶ余り 押収…全斗煥秘密資金‘25年の流れ’追跡

登録:2013-08-01 14:06 修正:2013-08-01 21:28
検察、銀行取引整理ファイル 確保
貸金庫から黄金の牛など出て来る
全氏自宅 差し押さえ品 1億3千万ウォン 鑑定

 検察が全斗煥(82)元大統領一家に対する押収捜索を行った結果‘秘密資金倉庫番人’と名指しされた義理兄弟イ・チャンソク(62)氏が1988年から集めていた通帳200ヶ余りを押収したことが確認された。 検察が通帳200ヶ余を通じて全前大統領の退任以後25年間の資金の流れの根元から追跡していると見られる。

 31日<ハンギョレ>による取材の結果、検察は最近全元大統領の親戚に対する押収捜索の時、イ・チャンソク氏の事務室から1988~2013年分の通帳200ヶ余りと銀行取引を整理したコンピュータ ファイルを押収した。 イ氏は最近<ハンギョレ>との通話で「検察が押収捜索の時、私の会社から1988年以後集めた通帳200ヶ余を持っていった。 どの銀行のどの支店で何をしたのか、コンピュータに整理した資料も検察が持っていった」と話した。 イ氏はチョン・ジェヨン(49)チョン・ヒョソン(51)氏など全元大統領の子供たちに何回も土地と建物を渡し一緒に会社を運営した事実などが明らかになり‘全斗煥秘密資金’管理の核心人物と名指しされてきた。

 検察は25年間の資金出納内訳が記録された通帳200ヶ余りを糸口に、イ氏を経て形成された全元大統領一家の資産内訳などを確認するものと見られる。 また、無記名債券など追跡が不可能なマネーロンダリング過程との関連を探すことも捜査の焦点になる展望だ。

 検察はまた、7月中旬イ・チャンソク氏の夫人ホン・チョンニョ(61)氏と全元大統領の次男チョン・ジェヨン(49)氏の前妻チェ・某(44)氏の銀行貸金庫を捜索し、黄金の牛などの貴金属を押収したことと言う。 イ・チャンソク氏は検察がホン氏の貸金庫から「(黄金の)牛、幸運の鍵、結婚指輪などを持っていった」と明らかにした。 ホン氏は2004年検察による全元大統領秘密資金捜査の時、債券形態で保有していた秘密資金をソウル明洞(ミョンドン)の私債市場で現金化するなど秘密資金管理助力者として明らかにしながら‘5共女’、‘共おばさん(第5共和国の資金管理人の意)’と呼ばれてきた。 イ氏は「三番目の甥(チョン・ジェヨン)の前妻の貸金庫まで(検察が押収捜索して)漁って指輪などを持っていった」と話した。

 去る16日、検察が全元大統領のソウル延禧洞(ヨニドン)の自宅で差し押さえたイ・デウォン画伯の絵と螺鈿箪笥などの鑑定価格は1億3000万ウォン余り(暫定価格)だという。 国税庁は検察の差し押さえ物品を通じて全元大統領の滞納税金を追徴しようとしたが、差し押さえ物品の鑑定価額が1億3000万ウォン余りなので、税金滞納額(加算税を含め4億5000万ウォン余り)に至らないとして検察に参加差押さえを申請しなかったことが確認された。 参加差押さえは検察が差し押さえ品を競売にかける前に税金徴収に優先権を持たせるために差し押さえに参加する措置だ。

ソン・ギョンファ記者、パク・スンビン先任記者 freehwa@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/597929.html 韓国語原文入力:2013/08/01 08:42
訳J.S(1434字)

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