"歴史を忘れた民族に未来はない"
韓国と日本の‘2013東アジアカップ’男子の部最終競技が行われた28日夜のソウル蚕室(チャムシル)総合運動場。 競技ホイッスルが鳴る前に‘赤い悪魔’応援席の真上にはこのような文が刷られた大型横断幕が掲げられた。 この横断幕はサッカー協会進行要員によって撤去されるかと思われたが、前半を通じて掲げられ続け、後半開始前に再び撤去された。 反対側にある日本側応援団‘ウルトラニッポン’に向けられたもののようだ。 そのすぐ前には赤い悪魔たちが李舜臣将軍と安重根義士の写真を入れた大型の絵が掲げられもした。 日本側応援団も大型‘日章旗’を持ち出して打ち振った。 赤い悪魔はサッカー協会側と口論を行った末に横断幕が撤去されるや、抗議の意で後半戦では応援しなかった。
韓国選手とファンたちにとって韓日戦はいつも格別の意味を持つようだった。 過去1970~80年代を牛耳ったサッカー代表チーム選手たちは「日本だけには絶対負けられない」という話を繰り返してきた。
スポーツにおいて韓日戦は果たして私たちにどんな意味を持つのだろうか? 恥辱で汚された過去、侵略戦争を起こしても反省しない日本極右勢力の破廉恥さを思い起こさせ必ず勝たなければならない、そのような‘克日本’の舞台なのか?
昨年のロンドンオリンピックでの韓-日男子サッカー戦の時は競技後に突然パク・ジョンウの独島(ドクト)セレモニーで一度論議が起きた。 国際オリンピック委員会(IOC)や国際サッカー連盟(FIFA)は競技場内での政治的スローガンを一切禁じている。
大会主催側はこの日、韓-日戦競技に先立ち国歌演奏時にソウル広津(クァンジン)多文化合唱団所属の子供3人を登場させて直接日本語で歌わせるなど日本に配慮した。
フェアプレイが要求されるスポーツ舞台であるだけに、選手たちは競技場で正々堂々と戦い、応援団も政治的スローガン抜きで純粋に熱を帯びた応援戦を繰り広げてほしい。
キム・ギョンム先任記者