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“防衛費分担金”もっと出せと言う米軍、5年間未使用金額だけで“5317億ウォン”

登録:2013-07-23 16:48 修正:2013-07-24 08:20
政府「2009~2013年支給分担金」の未使用額 初めて公開
第8次防衛費交渉金額に占める年度別未使用額

 去る5年間に韓国政府が米国に提供することにした「防衛費分担金」全体のうち5317億ウォン(13.1%)が使われていないことが明らかになった。 現在進行中の第9次防衛費分担金交渉で米国は増額を要求しているというが、むしろ削減を検討しなければならないと見られる。

 国防部が22日イ・ソクキ統合進歩党議員に提出した「2009~2013年防衛費分担金執行実績」を見れば、2008年の第8次交渉結果により韓国政府が米国に提供することにした防衛費分担金は総額4兆685億ウォンだった。 このうち13.1%にあたる5317億ウォンが使用されていないことが分かった。 年度別に見れば、2009年327億ウォン、2010年854億ウォン、2011年842億ウォン、2012年1915億ウォン、2013年1335億ウォン+αだ。

 未使用額は三種類に区分される。 当初提供することにした分担金のうち国防部が米軍との追加協議後に予算を減らした“減額分”、当該年度に予算を全部使うことができなくて翌年に繰りのべた“繰越額”、国庫に還収される“不用額”だ。 現在までに把握された5317億ウォンの他に今年の繰越額と不用額が確定すれば未使用総額は更に増えるものと見られる。

 特に2012年の場合、当初の分担金8361億ウォンの内、何と23.4%に当たる1959億ウォンが使われていないことが分かった。 その内訳を見れば、当初分担金は8361億ウォンだったが、国防部が繰越額を減らすために米軍と協議して当初の予算から900億ウォンを減らした7461億ウォンだけを予算として編成した。 そして実際の使用額はそれよりさらに1080億ウォン少ない6381億ウォンだった。 1080億ウォンのうち479億ウォンが不用額として国庫に還収されたと見られ、残りは今年に繰り越された。

 これまで韓国政府はすでに執行された防衛費分担金の中で未使用額の有無や規模について的確に把握できていなかった。 そして2008年の第8次交渉過程で、「米軍が分担金未使用額1兆1000億ウォンを口座に保管している」事実が明らかになった。 これに伴い、第8次交渉で透明性確保のために全分担金の40%を占める軍事建設費を全額現金支援から最大88%まで現物支援に変えた。 こうして韓国側が直接建設事業を引き受ける中で、未使用額が容易に把握されるようになった。

 このように分担金未使用額が多いため、浪費も多かった。 去る4月、米国上院軍事委員会は報告書で「平沢(ピョンテク)のキャンプ ハンフリーで米2師団のための博物館を作るのに分担金1040万ドル(116億4280万ウォン)を使うなど、駐韓米軍がこの金を自分のポケットマネーのように使っている」と指摘した。

 ユ・ヨンジェ<平和と統一を開く人々>米軍問題チーム長は「防衛費分担金が過度に策定されている事実が確認された。 今回の第9次交渉では増額ではなく、このようなバブルを取除く論議をすべきだ」と話した。 イ・ソクキ議員室のある関係者も「今回の協定からは、使い残した莫大な防衛費分担金を今後は米国に支給せず国庫に帰属させられるよう協定を結ばなければならない」と話した。

キル・ユンヒョン記者 charisma@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/596681.html 韓国語原文入力:2013/07/23 09:12
訳A.K(1544字)

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