現代自動車 希望のバス、会社側と衝突…参加者など90余人 負傷
外注ガードマンらと2時間余り 激烈対峙
ペットボトル・石・こん棒など乱舞‘修羅場’
傍観していた警察、デモ隊 7人 連行
現代自動車非正規職の正規職化を要求して十ヵ月にわたり高空籠城中のチェ・ビョンスン、チョン・ウィボン氏を応援するため、全国から蔚山(ウルサン)に下って行った‘3次希望のバス’行事は希望のバス参加者らと会社が雇用した外注ガードマン間の激烈な衝突の中で終わった。 警察は傍観していたがデモ隊7人を連行した。
20日午後6時、蔚山(ウルサン)北区(プック)の現代自動車第3工場入口。 全国各地から来た‘現代自動車希望のバス’乗客らと現代車正規職・非正規職組合員など3000人余り(警察推算)が集まった。 アスファルト上は緊張感がみなぎっていた。 警察は車壁で正門前を堅く封鎖し、工場内では外注ガードマンらが鉄条網の内側でデモ隊と対峙した。
デモ隊の一角で白っぽい粉が吹き上がった。 誰かが「喧嘩が始まった」と大声を張り上げた。 デモ隊が鉄条網が張られた工場の塀に綱を縛りつけなぎ倒すやガードマンらが消火器を直射し消防ホースで放水を始め、現場は修羅場になった。 興奮したデモ隊はペットボトルを工場内に投げ、折れた旗竿を振り回し、外注ガードマンらは石を投げこん棒を振り回した。
戦争のような状況は夜8時30分頃まで続いた。 現代自動車職員45人とデモ隊50人余りが負傷し病院で治療を受けた。 55ヶ中隊、4400人余りを投じた警察は両側に撤収要請をしたが衝突を積極的に止めようとはしなかった。 警察はデモ参加者7人を連行した後、翌日に全員を解放した。
激烈な衝突は深くえぐれた感情の谷を意味する。 非正規職の正規職転換を巡って現代自動車と金属労組現代自動車非正規職支会が対立している上に、16日未明に現代車外注ガードマンが牙山(アサン)工場社内下請け支会の故パク・ジョンシク事務長の焼香所を撤去する事態まで起きた。 鉄条網をなぎ倒しに参加した現代自動車非正規職労働者キム・某(36)氏は「最高裁判決以後3年を超えて正規職化を要求しているが、会社側の態度は変わっていない」として憤慨した。 希望のバスに乗ったパク・某(44)氏は「最高裁判決を履行せよという正当な要求をずっと無視して希望のバスを阻むためにコンテナで正門を封じ込める姿を見ながらあきれた」と話した。
これに対して現代自動車関係者は「労使協議中に非正規職労組が不法ストライキを行い、希望のバスまで加勢して問題解決をさらに困難にしている」と話した。 現代自動車は希望のバス参加者を相手に告訴と損害賠償請求などを検討している。
この日夜9時頃、送電塔座込み場前の広場で開かれた文化祭は、平和的に進行された。 ソウル龍山惨事家族、済州(チェジュ)江汀マウル住民、慶南(キョンナム)密陽(ミリャン)送電塔反対住民たちと全国各地から集まった非正規職労働者も文化祭を共にした。 龍山惨事遺族チョン・ジェスク(70)氏は「無力な龍山撤去民が望楼に上がったように、非正規職労働者2人が送電塔に上がった。 人間らしく生きられるようにしてほしいという当然の要求をしているという点でチェ・ビョンスン、チョン・ウィボン氏の闘争は龍山事件と変わるところがない」と話した。
チェ・ビョンスン氏は送電塔上で手紙を読んだ。 「事実一ヶ月前に黙って降りて行こうかと悩みもしました。 しかし、闘争を継続することを決心しました。 私だけの正規職化ではなく、私たちすべての社内下請け労働者の正規職化のために必ず生きて降りて行きます。」21日午前8時50分頃、希望のバス参加者たちは記者会見を行い行事を終えた。 イ・チャングン希望のバス スポークスマンは「最高裁判決さえももてあそぶ財閥が甲だということを再度確認した。 (2011年韓進重工業クレーンで座り込みをした)キム・ジンスク指導委員の309日記録を更新しないよう労使が問題を解決して欲しい」と話した。 8月21日にはキム委員の最長高空籠城記録がチェ・ビョンスン、チョン・ウィボン氏によって更新されることになる。
蔚山/ホ・ジェヒョン記者 catalunia＠hani.co.kr
訳J.S(2059字)
