現代自動車非正規職の正規職化を要求して20日、蔚山(ウルサン)現代自動車工場を訪ねた‘希望のバス’参加者たちが現代自動車工場への進入を試み、会社側と大きな衝突を起こした。 現代自動車会社側職員は消火器を振りまきデモ隊はペットボトルなどを投げて対抗し、2時間30分余りの間 現代自動車工場前は戦場を彷彿させた。
この日午後5時30分頃、希望のバス参加者たちと現代自動車労組員など3000人余りは蔚山北区(プック)楊亭洞(ヤンジョンドン)の現代自動車第3工場(チェ・ビョンスン、チョン・ウィボン氏送電塔座込み場近隣)前に集まった。 現代自動車工場の塀にはいつもはなかった高さ2mの鉄壁が立てられていた。 現代自動車工場の事務室がある工場正門前にはコンテナが積まれていた。
午後6時頃、500人余りの市民たちが第3工場の鉄条網に綱をかけて引き始めた。 現代車会社側職員は消火器を振りまき対抗したが、30メートル程度の区間で鉄条網が崩れた。 工場前は噴霧された消火器粉で覆われ目を開けられない状態だった。 興奮したデモ隊は会社側職員に竹竿を振るい、会社側職員はこん棒と盾で対抗した。 鎌やナイフを持った一部職員の姿も見られた。 あちこちで悲鳴が聞こえ修羅場になった。 現代自動車側は取材陣に向けても無差別に放水銃を撃った。
負傷者が続出した。 カン・ソンヨン現代自動車非正規職支会首席副支会長が手首に深い傷を負い病院に搬送されるなど10人余りのデモ参加者が蔚山セミン病院に運ばれた。
衝突現場に警察兵力がいたが、警察は介入しなかった。 午後8時30分頃、警察が解散警告放送をするまで衝突は止まなかった。 現場を指揮した蔚山中部警察署警備課長は「デモ隊指導部に暴力を止めるよう説得するために介入しなかった」と明らかにした。 希望のバス企画団イ・チャングン スポークスマンは「8人の参加者が連行されたことが確認された」と話した。
この日夜10時頃からは送電塔前の広場で文化祭が進行された。 現代車希望のバス行事は全国各地から集まった市民と現代車労組員たちが参加した。 龍山惨事遺族と江汀マウル住民、映画監督チョン・ジヨン、パク・ノジャ教授なども行事に参加した。 イ・チャングン スポークスマンは「私たちの社会の'乙' の象徴は現代自動車非正規職だ。 現代自動車が裁判所の判決を尊重し非正規職の全員正規職化を政界が説得しなければならない」と話した。 龍山惨事遺族チョン・ジェスク(70)氏は「無力な龍山撤去民が望楼に上がったように、無力な非正規職が鉄塔の上に登って戦っている。 チョン・モング会長が裁判所の判決を尊重すべきだ」と話した。
20日現在、現代車非正規職の鉄塔座り込みは276日目をむかえている。
蔚山/ホ・ジェヒョン記者 catalunia@hani.co.kr