ソウル中央地裁民事5部(裁判長 キム・スンピョ)は盧泰愚(81)前大統領の弟ジェウ(78)氏が盧前大統領の追徴金を執行するために自身が借名所有した株式を売却しろとの裁判所決定に従わずに出した抗告を棄却したと17日明らかにした。
裁判所は去る5月23日、ジェウ氏が息子のホジュン氏と姻戚イ・フンス氏名義で所有していたオーロラCSの会社株式33万9200株を売却せよと決めた。 これに対してジェウ氏は「名義者が他人である以上、差し押さえ命令は違法だ」と主張した。 だが、裁判所は「他人の承諾を得てその名義で株式代金を納入した場合は、納入した人が実質的な株主だ。 該当株式がジェウ氏の所有と認定されるので、株式を差し押さえることができる」と判断した。
ジェウ氏はまた、自身より財産が多いシン・ミョンス新東方(シンドンバン)グループ前会長の財産は強制執行しないで、自身だけに厳格な定規を突きつけて執行権を乱用していると主張したが、裁判所は「シン氏にはわざと強制執行をせずに、唯一ジェウ氏だけに強制執行をしたと見る資料はない」として受け入れなかった。
盧泰愚前大統領は1988年と1991年の二度にかけて秘密資金120億ウォンを弟ジェウ氏に預け、ジェウ氏はその金で冷凍倉庫業者ミラク冷蔵(現オーロラCS)を設立した。
イ・ギョンミ記者 kmlee@hani.co.kr