<韓国日報>経営陣の暴力ガードマンを動員した一方的な職場閉鎖により190人余りの記者が編集局から追い出されて14日目の28日、<ハンギョレ>等報道機関の“新人”記者たちが一つになって韓国日報記者たちを支持する声明を発表した。
昨年以降入社した17の報道機関の新人記者たちは「韓国日報チャン・ジェグ会長は編集局閉鎖を直ちに撤回せよ」という題名の声明書を出して「ストライキもしていない韓国日報記者たちを相手に編集局閉鎖というかつてない暴挙を犯したチャン・ジェグ会長に対する検察の迅速な捜査を促し、社会各層の参加を訴える」と明らかにした。 彼らは「韓国日報事態は、資格不足の社主が犯す“非常識言論弾圧”と、彼によって不当に追い出されなければならなかった記者たちの“常識的な抵抗”である」として「我々新人記者たちは言論の自由のために、所属報道機関の理念と志向を離れて連帯する」と明らかにした。
彼らは「チャン・ジェグ会長は、自身の借金返済のために200億ウォンの価値がある会社資産を放棄することにより会社に莫大な損失を及ぼした疑惑(業務上背任)を受けており、経営上の無能力を見せたのに次いで、これに対し抗議する記者たちの編集権侵害にまで乗り出した」としてチャン・ジェグ会長を糾弾した。 そして韓国日報経営陣に対し、「不法な編集局閉鎖を労使葛藤や理念対決の問題として片付けようとする低劣な試みは中断しなければならない。 不当な編集局閉鎖を直ちに撤回して記者たちに仕事場を開放せよ」と声を高めた。
また、新人記者たちは先輩記者たちに向かって「不正に対して沈黙せず、堂々とした態度で大声を上げることが記者精神の本領だと信じる」として「目の前に厳存する言論弾圧の現実から目をそむけないこと」を呼びかけた。
今回の声名書発表には京郷新聞、ニュース1、国民日報、東亜日報、マネーツディ、毎日経済新聞、文化日報、ソウル新聞、朝鮮日報、ハンギョレ、韓国日報、KBS、MBC、SBS、MBN、チャンネルA、TV朝鮮の17の報道機関の、昨年以降入社した記者たちが参加した。
キム・キュナム記者3strings@hani.co.kr
以下は声明書全文。
-韓国日報チャン・ジェグ会長は編集局閉鎖を直ちに撤回せよ-
去る2012年に言論界に足を踏み入れた我々17の報道機関の新人記者は、決然とした思いで<韓国日報>の先輩記者たちの闘争を積極的に支持することを宣言する。 韓国日報チャン・ジェグ会長は背任横領を犯しただけでなく、ストライキもしていない韓国日報記者たちを相手に編集局閉鎖というかつてない暴挙を犯した。 これに対し我々は現事態の早急な解決のためにチャン会長に対する検察の迅速な捜査と社会各層の参加を切に訴える。
一つ、チャン会長は不当な編集局閉鎖を直ちに撤回し、韓国日報記者たちに仕事場を開放せよ。
チャン会長は去る2006年中学洞(チュンハクトン)の社屋売却過程で自身の借金返済のために200億ウォン相当の会社資産を放棄することによって会社に莫大な損失を及ぼした疑い(業務上背任)を受けている。 経営上の無能力を見せたのに続き、これに対し抗議する記者たちの編集権まで侵害して出た。 このような不条理の中でも記者たちは仕事場を守ってきたが、結局最近チャン会長が動員した暴力ガードマンによって編集局から追い出された。 チャン会長の不当な指示を拒否した編集局長と主筆は報復性人事にあった。 韓国日報を破壊している主犯はいったい誰か。私たちは社会の公器と言われる言論が不道徳な個人によって蹂躪される現実をこれ以上容認できないということを宣言する。
一つ、韓国日報社側は現事態を労使葛藤または、理念対決の問題として片付けようとする低劣な試みを中断せよ。
チャン会長は不法な編集局閉鎖を「強硬な労組から会社を守るための措置」と歪曲している。 しかし今回の事態は労使葛藤または、理念対決とは少しも関連がない。 韓国日報事態は資格不足の社主による非常識な言論弾圧と、彼によって不当に追い出され押し出されなければならなかった記者たちの常識的な抵抗だ。 これに対し我々新人記者は、言論の自由のために所属報道機関の理念と志向を離れて連帯する。
一つ、検察は韓国日報事態解決のためにチャン・ジェグ会長を早く召還調査せよ。
韓国日報事態は憲法に保障する「国民の知る権利」のために努力する言論界全体を愚弄した処置だ。 検察はチャン会長に対する迅速かつ厳正な捜査を通じて、大韓民国が法治主義の作動する正常な国家であることを証明せよ。
一つ、先輩記者たちに望む。
我々は我々が享受している言論の自由が、先輩記者たちが独裁と暴力に抵抗して血と汗で編み出した大切な結実であることを知っている。 しかし韓国日報事態で見られるように、現在でもこの地には依然として独裁と暴力が残存している。 我々は我々の尊敬するすべての先輩記者が目の前に厳存する言論弾圧の現実から目をそむけないことを促す。 不正とあった時目をとじたり沈黙しないで、より一層堂々とした態度で大声を上げることが記者精神の本領だと信じる。
京郷新聞50期、国民日報21期、ニュース1 3期、東亜日報2012入社、マネーツディ17期、毎日経済新聞47期、文化日報17期、ソウル新聞47期、朝鮮日報52期、チャネルA 2期、韓国日報71期、ハンギョレ22期、MBC 44期、MBN 19期、KBS 39期、SBS 18期、TV朝鮮2期、一同。