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解職された‘マイク’と 追い出された‘ペン’が出会った

登録:2013-06-29 18:12 修正:2013-06-29 21:36
‘公正放送国土巡礼’ YTN記者たち、韓国日報記者たちが支持・激励訪問
28日‘公正放送’を要求して400km国土巡礼を終えて帰ってきたYTN解職記者をチョン・サンウォン(左)韓国日報労組非常対策委員長が出迎えている。 キム・ポンギュ記者 bong9@hani.co.kr

ハンギョレ・朝鮮など17社‘新人’記者たち
"韓国日報正常化要求" 共同声明
環境労働委、‘不法職場閉鎖聴聞会’論議
"本当に御苦労さまでした!"

 28日午後6時頃、顔が黒く焼けたYTN解職記者らが<韓国日報>が入居しているソウル南大門路(ナムデムンロ)2街の韓進(ハンジン)ビルに姿を現した。会社側の編集局封鎖に対抗して座り込みしている韓国日報記者たちが歓呼と拍手で彼らをむかえた。 YTN解職記者たちは李明博政府の時‘落下傘社長’に反対して解雇され、5年にわたりマイクを置いた人々で、韓国日報記者たちは去る15日会社側の奇襲的な編集局封鎖でペンを持てずにいる。 政権と社主によって言論の自由はもちろん働く機会さえも剥奪された放送と新聞の記者たちだ。

 ノ・ジョンミョン、クォン・ソクチェ、チョン・ユシン、チョ・スンホ、ウ・ジャンギュンなどYTN解職記者らとハ・ソンジュンYTN労組事務局長は去る10日から言論が無視する現場を歩いて訪ねる‘公正放送のための国土巡礼’を始めた。 3週間にわたり済州(チェジュ)江汀(カンジョン)の村、慶南(キョンナム)密陽(ミリャン)送電塔、蔚山(ウルサン)現代自動車非正規職鉄塔座込み場、慶南(キョンナム)晋州(チンジュ)医療院などを訪問して、最後に韓国日報を訪ねた。

 チョン・サンウォン韓国日報労組非常対策委員長は「韓国日報を訪ねてくれて心から感謝する。 遠い道を歩いてこられた意を受け継いで、韓国日報も‘言論弾圧’に勝ち抜く道を進む」と話した。 ノ・ジョンミョン前YTN労組委員長は「韓国日報編集局を閉鎖するために動員された外注警備業者が以前にはYTNで記者たちを追い出す時に動員されたのと同じ外注警備業者だったという事実を知って、こみあげる怒りをこらえられなかった」と話した。

 これに先立って巡礼団はこの日午後3時頃、全国言論労組がソウル汝矣島(ヨイド)で開いた‘言論人決意大会’に参加した。 李明博政権の時に解職された言論人の復職を要求し、‘国家情報院事態’縮小報道など朴槿恵(パク・クネ)政府でも相変わらず続く不公正報道を批判する集会だ。

 この日、国会環境労働委員会で与野党議員は韓国日報事態を不法職場閉鎖と規定して、問題が解決されなければ聴聞会を開きチャン・ジェグ会長の出席を要求することを議論することにした。 環境労働委民主党幹事であるホン・ヨンピョ議員は「聴聞会をはじめとして(チャン会長の出席など)すべての方法を残さず動員して韓国日報を正常化させるために力を合わせようという議論があった」と明らかにした。 環境労働委のセヌリ党幹事であるキム・ソンテ議員は 「(韓国日報事態だけでなく)放送会社言論人の解職者問題も円満に解決されることを期待する」と話した。 しかし別のセヌリ党議員は、韓国日報事態聴聞会開催には慎重な立場を示していると言う。

 一方、昨年言論界に足を踏み入れた<ハンギョレ>と<朝鮮日報>など17の報道機関の‘新人’記者たちはこの日、韓国日報正常化を促す声明を出した。 彼らは 「不当な編集局閉鎖を直ちに撤回し、検察は韓国日報事態解決のためにチャン・ジェグ会長を早く召還調査せよ」と要求した。 文在寅(ムン・ジェイン)民主党議員とチョン・カビュン セヌリ党議員もこの日、韓国日報記者たちを激励訪問した。 チャン・ジェグ会長の200億ウォン背任疑惑を捜査している検察はこの日イ・ジョンスン前韓国日報副会長を召還調査した。

チェ・ウォンヒョン、ハ・オヨン記者 circle@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/media/593735.html 韓国語原文入力:2013/06/28 22:22
訳J.S(1736字)

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